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交流戦やる意味は?ペナントレースへの影響を分かりやすく解説

2022年のプロ野球交流戦が終了しました。今年は昨年のセリーグ覇者ヤクルトスワローズが4年ぶり2度目の優勝(最高勝率含む)。しかもパの全6球団に勝ち越しての「完全制覇」でした。

創設から18年。すっかり定着した感のある交流戦ですが、球界やファンの中には根強い「反対論」もいまだにあります。そもそも交流戦をやる意味とは?ペナントレースへの影響など、そのメリット・デメリットをあらためて考えてみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

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交流戦やる意味とは?

2005年に始まったプロ野球交流戦。定着の一方でいまだ球界の監督、球団やファンの間には賛否が色濃く存在します。そもそも「交流戦やる意味」とは何なのか?ペナントレースへはどんな影響があるのか、以下にファンの声とともに順次ご紹介していきましょう。

今年の交流戦はセ・リーグが55勝53敗で2年連続3度目の勝ち越し。セの2年連続勝ち越しは初めてなんだ。去年の日シリといい「パの方が強い」説ちょっとは薄まったかな?

交流戦やめてほしいの声

まずは「交流戦反対派」ファンの声を以下にいくつかご紹介しましょう。

パ・リーグとの交流なんかボコボコにされるだけ。交流戦の楽しみパリーグTVにカープが映ることくらいしかないねん(広島ファン)

引用:https://twitter.com/Soclub05062020/status/1529059073987325952

交流戦は得意な所と苦手な所にわかれますよね。対抗戦はオールスターと日本シリーズだけでいいと思うんですよ

引用:https://twitter.com/6zNs0NH1qSFYSNe/status/1533394054003970048

交流戦のメリットは四日間のお休みだけ。それ以外は同リーグの直接対決がなくて順位上げづらいし、この時期に調子がいいチームが相手リーグをフルボッコにして独走態勢になるだけだし、正直いらないかなって思う

引用:https://twitter.com/pbaseball0106/status/1536247663792115712

セ・リーグ勝ち出したら交流戦いらないって言わなくなった某巨人出身解説者

引用:https://twitter.com/shidehiramuwaka/status/1535873542373675008

そもそも交流戦の意義とは

プロ野球の交流戦はメジャーリーグ(MLB)の「インターリーグ」に影響を受けたと考えられます。人気喚起策として97年にテスト的に始まったメジャーのインターリーグは、現在は1シーズンに1チーム20試合、別リーグのチームと対戦します。

ただメジャーの交流戦は独特で、国土が広大なため全チームに公平に試合を割り振るのではなく、集客が見込まれる「レア」なカードを一年を通じて重点的に組む〝変則制度〟になっています。

MLBではLAのドジャースとエンゼルス、NYのヤンキースとメッツとか同地域に別リーグの人気球団が多いんで、そういう交流戦は大盛り上がりなんやな

30~40年前までセに比べ低人気だったパリーグも、人気UPのためかねてからセパ交流戦を要望。セが長年難色を示していたもののようやく05年から制度化されました。

04年の球団再編騒動で世間の批判が高まったのも大きな契機だった。要するに「人気向上策」が目的なんだな

過去何度か試合数、方式などが変遷し、現在の交流戦は以下のルールで行われています。

交流戦は5~6月に集中開催。勝敗と個人成績は公式戦成績に反映

MLBのインターリーグと異なり全球団が公平に3回戦総当たりの18試合を実施(対戦カードごとにホームとビジターを隔年で入れ替え)。

DH制はパ・リーグ球団の主催試合のみで採用。

交流戦のメリット

では、ファンや球界関係者が指摘する交流戦のメリットとデメリットをあらためて以下に列挙してみます。

・シーズンでは普段見られない組み合わせの試合や選手、投打の対決を見られる。

・シーズンではあり得ないパ・リーグの投手の打席を見られる。

・同じくセ・リーグのDHを見られる。

・賞金や個人各賞が選手のモチベーションになる。

・交流戦の結果次第でシーズンの行方も変わってくるので重要度が高い。

↓交流戦2位はタイガース!

交流戦のデメリット

・日本シリーズの対戦カードが交流戦で実現されて日シリの新鮮味に欠ける

・セ・パ対抗戦とも言えるオールスターも珍しさに欠けてしまう。

・ここ数年は交流戦自体マンネリ化し、あまりレア感がない

・セリーグ各球団には集客が見込める対巨人、対阪神戦が少なくなってしまう。

・セ・リーグには北海道と九州の球団がないため、セ球団にとっては移動の負担が増える。

・ほぼ一カ月間同一リーグ球団と戦わないため「一人勝ち・一人負け」が起こりがち。

・このため交流戦後一気に順位を上げるチーム、逆に調子を落とすチームなどペナントレースに影響大。

元中日監督の落合博満はんは反対派。「隔年ホームは中途半端」「ペナントに響くのが嫌」言うとったな-

↓カープは交流戦大幅負け越しで最下位…

交流戦のペナントレースへの影響

このように「交流戦やる意味」とは、広義には「プロ野球全体の人気UP」とはいえ、実態としては「人気のないパリーグ振興策」「セがパを手助け」という面が当初は否めなかったといえます。

セリーグ球団とファンの不満は、さらにペナントレースへの影響にも及んでいます。実際に交流戦18年間の優勝回数を見るとパが13回、セが4回。リーグ別勝敗はパの勝ち越しが14度、セは3度。

つまり負け越しが多いセの各球団はこの一カ月で敗戦数だけを増やしてしまい、その後のペナントで苦戦を強いられることが多いというわけです。

事実、2018年までの対戦内容分析によれば(参照:https://spaia.jp/column/baseball/npb/13497)、慣れないDH制となるパのホームゲームではセ各球団の勝率が低いというデータもあるようです。

セとしては「やらない方がマシ」って訳か。そうはいっても条件はセパ同じ。最近はセも勝ち始めてるんだけどね…

確かに今ではパリーグでもNPB上位を争う人気球団が増えました。以前から「無理がある」と批判が多いCS制度とともに、野球ファンの間では「役割は終わった」「リーグ優勝の正統性のためにも交流戦・CSはなくすべきだ」との声が燻っているようです。

まとめ

わかりやすくまとめると

  • 2022年交流戦はヤクルトが4年ぶり優勝。セが2年連続でパに勝ち越し
  • しかしセファンを中心に根強い「交流戦反対論」。過去負け越し多く
  • 当初は「パ人気振興」が目的。いまだ賛否あるが「役割終わった」論も

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