気象・地震

台風少ない理由2022年なぜ?過去と比較してみた

7月の台風発生は1個(7月25日現在)で、これまでも、今年は、4個しか発生していません。

台風が少ない理由2022年を過去と比較して調べてみました。
このまま行って、年間の発生数も平年を大幅に下回るのでしょうか?

来なけれな来ないで、水不足とか心配になるんやけどな

台風少ない2022年なぜ?

台風少ない2022年はなぜなのでしょう?

2022年7月台風はまだ4号まで

2022年7月25日までで、今年の台風の発生は、4月2個, 5月0, 6月1個, 7月1個と4号までとなっており、例年に比べ非常に少ないように見えます。
このまま、年間の発生数も平年の25.1個を大幅に下回ると予想されるのでしょうか?

過去何番目に少ない?

21世紀に入ってからの21年間で7月までの発生数と、年間の発生数を見ると以下のようになります(気象庁資料参照)。

7月まで年間
2020223
2010314
2016426
2007524
2006523
2009622
2019729
2021822
2008822
2003821
2001826
2013931
2011921
2005923
20171027
20121025
20041029
20021126
20181229
20151227
20141223
2022年の4個は、21年間で、少なさで3位タイとなります。

2022年台風少ない理由

7月までの発生数が2とこれまで最も少なかったのは、2020年です。7月は台風が1個も発生しませんでした。年間も23個と平均を下回りました。
この理由について、7月は太平洋赤道域で急速にラニーニャ現象が発生しつつあったため、かなり静かな時期となった。当時、フィリピン沖の海水温は30℃以上あり、台風が発生するには十分な海水温であった一方で、インド洋の海水温も平年より高かった(ダイポールモード現象)。インド洋では海水温も平年より高かく、平年に比べ広く上昇流が強かったものの、太平洋では広範囲の海域で平年に比べて上昇流が弱く、下降流場となっており、上空の大気の流れが対流活動を抑える下降気流が卓越していたため、広範囲に活発な雨雲は発生しづらくなっていた。その他、これにより例年よりも西側に太平洋高気圧が強まり、北西太平洋は台風が発生しづらい状態となっていた。

2010年は、7月までの発生数が3個、年間発生数が平均の半分近い14個でした。
フィリピンの東海上における太平洋高気圧の勢力が強く、発達した積乱雲が出来にくい状態であったことが一因とされており、春から夏にかけて、南米ペルー沖の海面水温が高いエルニーニョ現象から、低いラニーニャ現象に移行した年であった。1998年も同様であり、移行年はフィリピンの東の海上が高気圧になるという分析もあります。

いずれも、ラニーニャ現象が関連しています。

ラニーニャ現象が継続している

昨年秋からラニーニャ現象が続いています。
ラニーニャ現象によって貿易風である東風が平常時より強く吹き、インドネシア地域の西部に温かい海水が暑く蓄積されて台風の素になる積乱雲が多く発生する反面、東部の太平洋では海水温が例年よりも冷たくなるので台風が発生しにくくなったと考えられます。

負のインド洋ダイポールモード現象

ダイポールモード現象とは、熱帯インド洋で、海洋と大気が連動し、相互に作用しながら発達する気候の変動現象を意味します。
負のダイポールモード現象が発生すると、熱帯インド洋の南東部で海面水温が平年より高く、西部で海面水温が低くなります。
これにより、平年より西寄りで海水温が上昇しやすくなり、南シナ海やフィリピン周辺での対流活動が平年に比べてやや活発になる。一方で、平年であれば対流活動が活発なフィリピンの東海上では、対流活動が不活発になる。このため、主に台風発生域における全体的な対流活動は平年に比べるとやや不活発になると予想され、発生数は平年の25.1個より少なくなると考えられるとしています。

台風こなくても、ゲリラ豪雨にさらされてるで!

油断禁物!今後増えるのか?

7月までの発生数が少ないと、年間発生数はどうなるかを調べるため、7月までの発生数と、年間の発生数を散布図で見ました。
右肩上がりの図とはなっておらず、相関性が低いと思われます。

この中で、2010年の7月までの発生数3、年間の発生数14が特異点となっています。

7月まで 8月 9月10月11月12月年間
20224
202184441122
202028363123
201975646129
201812941329
2017106333227
201647743126
2015124541127
2014121521223
20139686231
2012105351125
20119371121
2010354214
20096573122
200884423122
20075456424
200657342223
20059552223
2004108333229
20038533221
2002116422126
200186531326

過去と比較してみますと、2016年 4→26,2006年 5→23, 2007年 5→24と年間の総発生数は、21年間の平均24.4の前後となっています。
従って、7月までの発生数が4と少ないから、と言って、年間の総発生数が平均を大幅に下回ると予測することはできません。
平均に近づくとすれば、むしろこれからの8月、9月に多くの台風が発生すると考えられます。

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まとめ

わかりやすくまとめると

  • 2022年の7月までの台風発生数4は、2001年以降少なさで、3位タイ
  • 2010年、2020年と似ており、ラニーニャ現象が理由の1つとなっている可能性が高い
  • 7月までの台風発生数が少ないから、年間発生数が少なくなるとは言えず、今後の平均の24.4に近づくことで、かえって8月9月の発生数が増える可能性が十分ある
ちっとも安心できへんことは分かった!

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