気象・地震

トンガ大噴火の影響どうなる?寒冷化・カタストロフ?過去の事例

トンガの海底火山の大噴火では、現地の災害と同時に、気象庁も予測できなかった空振によると思われる津波など遠く離れた日本でも予期しない現象も起こりました。

トンガ海底火山の大噴火の影響は今後どうなるのでしょう?
寒冷化やカタストロフなど過去の事例から探ってみました。

次から次となんでこんなに災害が起こるんや?

トンガ大噴火の影響どうなる?陰謀論も

トンガ大噴火の影響どうなるか考えてゆきましょう。
現在まで判明していること

トンガでの被害

今回の海底火山の噴火では、火山灰が空高く吹き上げられ、爆音は2383キロ離れたニュージーランドでも聞こえたほどで、この地区で過去数十年で最大規模とされています。
通信網が切断されており、はっきりとした被害の状況は不明ですが、噴火や津波、噴火が原因の浸水の被害を受けたのは、トンガ全域で最大8万人に及ぶのではと見られています。

世界各地の津波の被害

日本では、奄美群島・トカラ列島や岩手県に津波警報を、太平洋側の広い範囲に津波注意報を出し、鹿児島県奄美市小湊では15日午後11時55分に、1メートル20センチの潮位上昇が観測され、岩手県久慈港で1・1メートルの津波を観測した。ハワイや西海岸の各地で潮位上昇が観測されました。
16日午前8時半現在、室戸市の佐喜浜港で、係留していた漁船が沈没。四万十町や東洋町の港でも複数の船が転覆するなどの被害が出ています。

今後予想される被害

海底の噴火により、大量の軽石が流出し、周辺の海から、各地の海岸、港に漂着し、船舶の航行、漁業への影響、海産物の生育など大きな被害を与える可能性があります。
ピナトゥボ火山の大噴火の時のように、噴煙柱が、成層圏に達すると、噴煙が、数年にわたって上空に滞留し日射量が減少するため、地球の広い範囲で、寒冷化し、異常気象が発生します。
多くの作物の生育に大きな影響を与える可能性があります。

こんなんが起こったら、すぐ地震兵器とか陰謀論がめちゃめちゃ蔓延するねんで

過去の大噴火影響の事例

ピナトゥボ火山の大噴火

1991年6月7日以降フィリピン・ルソン島にあるピナトゥボ火山で大噴火が相次いだ。
6月12日の噴火  噴煙柱が高度25,000mまで上昇した。
6月15日 20世紀最大級規模の噴火 噴煙柱最大高度は成層圏である40kmに達し、火砕流は18km流下、火砕流堆積物総量は48ないし71億m3と推定された。
台風5号の接近と重なり噴火による軽石や火山灰が雨に混じってルソン島に降り注いだため、水を含んで重くなった軽石や火山灰が家屋の屋根に堆積して多数の家屋が倒壊するなどして500人以上が死亡した。
この一連の噴火活動で噴煙が成層圏に達し、数年にわたって上空に滞留し日射量が減少したため、世界各地で異常気象が発生しました。
2年後の1993年には、日本でも記録的な冷夏となり、米が大凶作となってタイ米を緊急輸入する事態となりました。

今回の噴火も、噴煙が高さ2万メートル(20キロ)近く、半径260キロにも広がっており、北半球と南半球の違いがあるとはいえ、地球規模で、同様の影響が出ることが予想されます。

小笠原諸島の福徳岡ノ場の海底火山の噴火

2021年8月13日に噴火し、噴煙が高さ16キロまで達した。
大量の軽石による被害が関東地方を含む日本列島の各地で発生しました。
今回の海底火山の噴火の規模はこれと比較できないほど大きいでしょうから、大量の軽石が周辺各国の海岸、港に漂着する可能性があります。

火山国日本では、20世紀以降でも
浅間山(2004年)、新燃岳(2011年)、桜島(2013年、2015年)、御嶽山(2014年)、口永良部島(2015年)と火山の噴火が起こっており、多数の死者や行方不明者を出す事態にもなっています。

トンガには、大震災の時や、W杯でもお世話になったしな・・・

トンガ大噴火の影響・有識者のコメント

鹿児島大学の井村隆介准教授(地球科学)

この規模の噴火というのは、世界でも100年に1回あるかないかというような、非常に大きな噴火です。
日本で観測された津波は、大きな空振ですね。これが日本にも気圧の変化として伝わったということになるかと思います。
津波の発生原因として、地震以外に、火山の噴火でこういうメカニズムがあるんだということをこれから先、もっと解析して研究していかなければいけない。

広島工業大の田中健路教授(気象学・海岸工学)

噴火で生じた空気振動に伴う海面の変動が起き、日本沿岸に連続的に到達したと分析。一方、水深の深い日本海溝付近を通過する際に津波が速度を増し、海面上の空気振動が伝わる速度とほぼ同じになった結果、共鳴を起こして津波の高さを増したと指摘した。

防災科学技術研究所の中田節也・火山研究推進センター長(火山地質学)

「1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山噴火に似ているが、規模は一回り小さい」と指摘。世界的な冷夏につながったピナトゥボと異なり、「気候に影響を及ぼす火山ガスの量ははるかに小さい」として、影響は限定的と分析した。
ただ、噴火に伴い軽石が発生している可能性に言及し、その量は昨年の小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」噴火時より多い恐れがある。

また、豪クイーンズランド大学の野北和宏教授はツイッターで、「まだ継続して噴火が起こるかもしれませんし、気候変動への影響を評価するにはもう少し詳細なデータが必要かもしれません。日照時間が少なくなったり、温度がこれから数年低くなることがあれば、日本よりも、発展途上国や農業国での問題が深刻になると思います。間接的に食物の輸入国日本もですが。」
「もしオーストラリアの農業に影響が出たら、日本の粉もの、うどん、そば、牛肉とかの価格に相当影響がでる」との見方を示しています。

南半球やから日本は関係あらへんなって言ってられへんで!

まとめ

わかりやすくまとめると

  • トンガ大噴火の影響は、まだ不明だが、噴煙が成層圏に達すれば、寒冷化による異常気象が生ずる可能性がある
  • 過去の火山の噴火による被害は、御嶽山から最近の福徳岡ノ場の海底火山の噴火など数多くあり、フィリピン・ピナトゥボ火山噴火など地球規模に及ぶものもある
  • 今回の津波もそうだが、南半球の出来事として、よそごととしていると、豪州などの農作物被害が、日本の輸入に大きな影響を与える可能性がある
温暖化が一服するなんてうまい話はないやろね

関連

この記事を見ている人は以下の記事も見ています

トンガ海底火山噴火の地元の実際動画集

-気象・地震

© 2022 ザッツイアラ