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センバツ21世紀枠の選考基準を分かりやすく解説!問題点とは

29校の一般選考と3校の21世紀枠からなる春の選抜高校野球の出場32校が決まりました。

2001年から実施されているセンバツ21世紀枠の選考基準を分かりやすく解説し、その問題点をまとめてゆきます。

このままで良いのかという声もあります。細かく分析してゆきましょう。

できて20年経つからな~そろそろ見直さなあかんかもな!

センバツ21世紀枠とは

センバツ21世紀枠とは「多角的に出場校を選ぶというセンバツの招待大会としての特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を選ぶ」という理念から制度化された枠となっています。
2001年から実施され、今回2022年まで、61校が選抜されています(Wikipedia参照)。

出場校甲子園戦績地区大会戦績北海道/東北(寒冷地区)
2022年只見(福島)?県ベスト8*
丹生(福井)?県ベスト4
大分舞鶴(大分)?九州1回戦
2021年八戸西(青森)初戦敗退東北ベスト8*
三島南(静岡)初戦敗退県ベスト4
東播磨(兵庫)初戦敗退近畿1回戦
具志川商(沖縄)2回戦敗退九州ベスト8
2020年帯広農(北海道)大会中止道ベスト4*
磐城(福島)大会中止東北ベスト8*
平田(島根)大会中止中国1回戦
2019年石岡一(茨城)初戦敗退県ベスト4
富岡西(徳島)初戦敗退四国ベスト4
熊本西(熊本)初戦敗退九州ベスト8
2018年由利工(秋田)初戦敗退東北ベスト8*
膳所(滋賀)初戦敗退県ベスト8
伊万里(佐賀)初戦敗退九州1回戦
2017年不来方(岩手)初戦敗退東北2回戦*
多治見(岐阜)初戦敗退東海1回戦
中村(高知)初戦敗退四国ベスト8
2016年釜石(岩手)2回戦敗退東北1回戦*
長田(兵庫)初戦敗退県ベスト8
小豆島(香川)初戦敗退四国1回戦
2015年豊橋工(愛知)初戦敗退東海1回戦
桐蔭(和歌山)初戦敗退県ベスト8
松山東(愛媛)2回戦敗退四国1回戦
2014年小山台(東京)初戦敗退都ベスト8
海南(和歌山)初戦敗退近畿1回戦
大島(鹿児島)初戦敗退県ベスト4
2013年遠軽(北海道)2回戦敗退道ベスト4*
いわき海星(福島)初戦敗退県ベスト16*
益田翔陽(島根)初戦敗退中国1回戦
土佐(高知)初戦敗退四国1回戦
2012年女満別(北海道)初戦敗退道ベスト16*
石巻工(宮城)初戦敗退東北2回戦*
洲本(兵庫)初戦敗退県ベスト4
2011年大舘鳳鳴(秋田)初戦敗退東北2回戦*
佐渡(新潟)初戦敗退北信越1回戦
城南(徳島)2回戦敗退四国ベスト4
2010年山形中央(山形)初戦敗退東北ベスト8
向陽(和歌山)2回戦敗退近畿1回戦
川島(徳島)初戦敗退四国ベスト8
2009年利府(宮城)ベスト4東北ベスト4*
彦根東(滋賀)初戦敗退近畿1回戦
大分上野丘(大分)初戦敗退九州2回戦
2008年安房(千葉)2回戦敗退関東1回戦
成章(愛知)2回戦敗退県ベスト4
華陵(山口)3回戦敗退中国ベスト4
2007年都留(山梨)初戦敗退関東ベスト8
都城泉ヶ丘(宮崎)2回戦敗退九州ベスト8
2006年真岡工(栃木)初戦敗退関東ベスト8
金沢桜丘(石川)初戦敗退北信越ベスト4
2005年一迫商(宮城)2回戦敗退東北ベスト8*
高松(香川)初戦敗退四国1回戦
2004年一関一(岩手)初戦敗退東北ベスト4*
八幡浜(愛媛)初戦敗退四国ベスト4
2003年柏崎(新潟)初戦敗退県ベスト4
隠岐(島根)初戦敗退中国1回戦
2002年鵡川(北海道)2回戦敗退道ベスト8*
松江北(島根)初戦敗退県ベスト4
2001年安積(福島)初戦敗退県ベスト8*
宜野座(沖縄)ベスト4九州ベスト8

次に述べるのセンバツ21世紀枠の選考基準を満たした中から、選考委員会で東日本(北海道、東北、関東・東京、北信越、東海)、西日本(近畿、中国、四国、九州)から各1校、それ以外に全国から1校の計3校が21世紀枠出場校となります。

センバツ21世紀枠の選考基準を分かりやすく解説

高校野球部としての一定レベルの強さの基準と、高校逆境を克服するなど、他校の模範になるという基準を同時に満たすことにあります。
寒冷地区で、練習にハンディがある北海道、東北が17校と28%近くを占めているのは、これと関係しているかも知れません。

2008年以降は原則毎回3校が選定されています。

野球部としての強さの基準

秋季都道府県大会のベスト16以上(※加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)

「模範的」という基準

以下の推薦例のいずれかに当てはまる
・少数部員、部員不足やグラウンドがなかったり他の部と共有しているなど施設面で恵まれていないといった悪条件を乗り越える
・豪雪地帯や自然災害など困難な環境を克服
・学業と部活動の両立やボランティア活動など地域への貢献活動から他校の模範となる
・近年の試合成績が良好ながら強豪校に惜敗したり、長らく甲子園出場機会がない

一般枠以上に選考は難しそう!

センバツ21世紀枠選考の問題点は?

選考基準があいまい

今大会では東海地区の一般枠でも、準優勝校が選ばれなかったこともあり、論議をよびましたが、さらに数値では表せない「模範的」という選考基準があいまいで、主観的であるという批判があります。

一般選考枠との実力差が大きい

先の表にありますように21世紀枠で出場した学校の75%が初戦敗退となっています。
特にその傾向は近年顕著となり、2011年以降(2020年の大会中止を除く)では、33校中27校と、82%までに高まっています。初戦に勝っても、すべてのケースで2回戦敗退となっています。

また、点差が大きく開いて試合にならないケースもあります。
2017年 多治見(岐阜)が、報徳学園(兵庫)に0-21、不来方(岩手)が静岡(静岡)に3-12で初戦敗退しました。

2番目の選考基準で、公立校が選ばれるケースが多い傾向がありますが、特に近年私立と公立校の技術レベルが大きく開き、一般枠でもベスト8に進める公立校がほとんどいないということも影響しています。

21世紀枠選考高校が特別な目で見られている

一般枠の高校が敗戦して、大きく取り上げられ、地元から監督やチームが批判されるというケースも見受けられます。
2010年には、、第1試合で21世紀枠の向陽(和歌山)に惜敗した開星(島根)の野々村直通監督が試合後の公式会見で「21世紀枠に負けたのは末代までの恥。腹を切りたい」などと発言し、問題発言として、辞任に追い込まれました。
野球のレベルが低い高校なのに、特別枠で出場しているという意識が一般にはあるようです。

不祥事を起こして辞退したという例も見受けられます。
2021年春の21世紀枠推薦の秋田・大館桂桜が部員が自転車使用窃盗の不祥事で辞退
2014年 賀茂(広島)の不祥事部員の不祥事(部外でのいじめ)、早稲田佐賀(佐賀)から部員の不祥事(教室内での飲酒)を理由に推薦辞退の届け出があり、了承されました。
模範となるべき高校が何をやってるんだ、どんな基準で選んだんだとの批判が当然沸き上がってきます。

近年特に、私立・公立高校間を初めとする野球のレベル差が大きくなってきている現状を見ますと、何らかの改革をしないと、教育的にも好ましくない影響を与えることが予想されます。

記念大会だけにしたらええのや

まとめ

わかりやすくまとめると

  • センバツ21世紀枠の選考基準は、高校野球の模範的な姿を実践している学校を一定レベルの強さの基準を満たした高校から選ぶというもの
  • 近年ますます顕著になってきている一般枠との実力差を含め、3つの問題点を挙げた
  • センバツ21世紀枠の問題点にまつわる具体例を挙げた
21世紀枠の理想は分からんでもないけど、貢献度とか恣意的なんとちゃう?

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