ロシアによるウクライナ侵攻は世界に衝撃を与え、スポーツ界も例外ではありません。
このロシアのウクライナ侵攻を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)は、五輪前後と期間中は休戦するという国連決議に違反したとして、ロシアとベラルーシで予定されているスポーツのイベントを中止するか開催場所を変えるよう各主催者に求めました。また、両国の国旗掲揚と国歌の演奏もしないよう促しました。
ロシア・ウクライナ戦争で中止になりそうなスポーツイベント一覧をまとめます。

目次
ロシア・ウクライナ戦争で中止になりそうなスポーツイベント一覧
ロシア・ウクライナ戦争で中止になりそうなスポーツイベント一覧を見てゆきます。
競技 | 大会名 | 主管 | 開催予定 | 場所 | 決定事項 |
---|---|---|---|---|---|
テニス | 男子テニス下部ツアー | 2月末~ | モスクワ(ロシア) | 中止 | |
スキー | ワールドカップ(W杯)フリースタイルスキー:スキークロス | 国際スキー連盟 | 2月25(日)~27日 | サニーバレー(ロシア) | 全て中止か、代替地開催 |
スキー | ワールドカップ(W杯)フリースタイルスキー:エアリアル | 国際スキー連盟 | 2月26,27日/3月5日 | ヤロスラブリ/モスクワ(ロシア) | 全て中止か、代替地開催 |
スキー | ワールドカップ(W杯)ノルディックスキー距離 | 国際スキー連盟 | 3月18日~20日 | チュメニ(ロシア) | 全て中止か、代替地開催 |
スキー | ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子 | 国際スキー連盟 | 3月18~20日/25日~27日 | ニジニータギル/チャイコフスキー(ロシア) | 全て中止か、代替地開催 |
ラグビー | 欧州選手権のジョージア―ロシア戦(2023年W杯予選) | ラグビーヨーロッパ | トビリシ(ジョージア) | 延期 | |
スポーツクライミング | W杯の今季開幕戦 | 国際スポーツクライミング連盟 | 4月上旬 | モスクワ(ロシア) | 開催地変更 |
サッカー | 欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦 | 欧州サッカー連盟UEFA | サンクトペテルブルク(ロシア西部) | 試合会場をパリ近郊のサンドニに変更 | |
自動車F! | ロシア・グランプリ(GP)は現状では「不可能」 | 国際自動車連盟(FIA) | 9月 | ソチ(ロシア) | 現状では実施不可能 |
柔道 | グランドスラム・カザン大会 | 5月 | カザン(ロシア) | ? | |
バレーボール | バレーボール男子世界選手権 | 8~9月 | モスクワなどロシア各地 | ? |
中止や会場変更が決まった9大会と今後何らかの決定がされる可能性が高い2大会をリストアップしました。
IOCのロシア政府非難する声明に続き、国際パラリンピック委員会(IPC)や世界陸連も歩調を合わせました。
このままでは、今後も、ロシアで開催予定の大会の中止が相次ぐ可能性が高いとみられます。
北京冬季五輪での、失意から再出発を誓うと見られていた高梨沙羅(クラレ)が出場を計画していた3月後半のノルディックスキー・ジャンプ女子2大会が中止になるのは、残念ですが、止むを得ません。
ロシア・ウクライナ戦争による影響
大会の中止以外にも、ロシア・ウクライナ戦争による影響がさまざまな形で出ています。
F1チームのハースは自動車のデザインを変更した。スポンサーであるロシアの肥料大手ウラルカリのロゴを外して、ロシア国旗の色を用いたデザインを改めた。
サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)は、ユニホームからロシアの国営天然ガス会社ガスプロムのロゴを外すと発表しました。
国際サッカー連盟(FIFA)は、W杯カタール大会(2022 World Cup)の欧州予選プレーオフについて、ポーランドとチェコ、スウェーデンの連盟からロシアでのプレーを拒否すると告げられました。
選手の動き
サッカー
元ウクライナ代表FWの英雄アンドリー・シェフチェンコ氏(45)は「国民と私の家族が攻撃にさらされている。どうか私たちの国を支援し、ロシア政府に彼らの侵略と国際法違反を止めるよう呼びかけてください」という訴えました。
バルセロナとナポリの選手たちは欧州リーグ(L)の試合前、ピッチに集合。「STOP WAR」の横断幕を掲げた。
ロシアのウクライナ侵攻に、スポーツ選手たちも抗議。
バルセロナとナポリの選手は、試合前に団結し、「戦争をやめて」と書かれた横断幕を掲げました⚽️ https://t.co/aRfUGcD0r2
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) February 25, 2022
アタランタのウクライナ代表MFマリノフスキーは欧州Lオリンピアコス戦での得点後「NO WAR IN UKRAINE」と書かれたアンダーシャツを披露した。
ロシア代表エースでディナモ・モスクワ所属のFWスモロフは自身のインスタグラムに真っ黒な画像をアップ。「戦争はいらない」と記した。
イタリアのアタランタに所属するウクライナ代表のマリノフスキー選手がゴールを決めた後に「ウクライナに戦争はいらない」とのメッセージが書かれたTシャツをみせた。
バスケットボール
米プロバスケットボール協会(NBA)でプレーするウクライナ出身のアレックス・レン選手(キングス)とスビ・ミハイリュク選手(ラプターズ)は24日、連名で声明を公表した。「断固として戦争を非難する。ウクライナにいるすべての人々のために、この悲劇が少しでも早く終結することを願う」と表明した。
フォーミュラワンF1
ドイツ出身で、総合優勝4度のセバスチャン・フェテル選手(アストンマーティン)はロシアで「レースを行うのは間違っている」と述べた。昨シーズン優勝したオランダのマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)も「戦争をしている国でレースをするのは正しいことではない」と指摘した。

中止になりそうなスポーツイベントへのSNSの反応

もしくは、ロシアとベラルーシの選手参加を禁止する
バッハはこれを行わないとならない

ほんとはそんなことになる前に止めて欲しかったな。。

これで、いいのだろうか?
こんな国と平和にスポーツしていられるのか?
後ろから刺されかねないのに…


まとめ
わかりやすくまとめると
- ロシア・ウクライナ戦争で中止になりそうなスポーツイベント9大会を一覧した
- 大会中止以外の選手の発言などスポーツ界の動きをまとめた
- 3月4日から北京で始まるパラリンピックに、IOCはどう対応するのか?が注視される

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