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ノルディック複合のルールをわかりやすく解説!変更がかつて物議に

3日から北京冬季五輪の競技がいよいよ始まりました。今回は日本勢期待の種目の中から、日本選手団旗手でもある渡部暁斗選手の活躍が楽しみなノルディック複合を取り上げます。

ノルディック複合のルールをわかりやすく解説するとともに、過去「日本潰し」と悪評もあったルール変更の経緯についてもご紹介します。(出典:Wikipedia、スポーツメディア)

渡部は3歳下の善斗と兄弟出場や。今五輪はスノボとかスピードスケートとか兄弟姉妹の出場多いんやな

ノルディック複合のルールをわかりやすく解説

ノルディック複合は、スキーのクロスカントリーとジャンプの2つを組み合わせて競う種目。持久力、瞬発力など総合的な運動能力が求められ「キング・オブ・スキー」とも呼ばれる競技です。

第一回の冬季五輪からある伝統種目やけど、なんでか男子だけで、女子はいまだ実施されとらんのやな

過去には何度も変更されたノルディック複合のルール。では北京五輪ではどうなっているのか、以下にわかりやすくまとめました。

北京五輪ノルディック複合ルール

・実施されるのは①男子個人ノーマルヒル10km②男子個人ラージヒル10km③男子団体ラージヒル4×5km、の3種目。

・競技は、ジャンプの成績順でクロカンのスタートにタイム差をつける“グンダーセン方式”により、1日で数時間の間に行われる。

・まずスキージャンプを全選手が実施。そのポイント差を時間差に換算し、ジャンプ1位の選手からタイム差をつけながらクロスカントリーを順次スタートしていく。

・クロカンで一番先にゴールした選手が金メダル。

・個人種目(ジャンプはノーマル、ラージヒル)でのクロカン距離はいずれも10km。団体ではジャンプ(ラージヒル)1回の得点と、クロカンリレー4×5kmで競う。

・個人種目でのタイム差はジャンプ1ポイントごとに4秒。団体では1ポイント約1.333秒

・団体は1チーム4人が、まずラージヒルジャンプを1回ずつ飛ぶ。4人の合計ポイントの差を国ごとにタイム差に換算。次のクロカンでは4人がリレー方式で、タイム差に従ってスタートを切る。

ちなみに日程は9日が個人ノーマルヒル、15日が個人ラージヒル、17日が団体ラージヒルです

ルール変更が物議になった過去

スキー発祥の時代から北欧では盛んだったというノルディック複合。これまでの五輪の成績でも欧州各国の圧倒的強さが際立っていますが、その中で存在感を見せてきたのが日本です。

欧州勢に唯一食い込む日本

日本は88年カルガリー五輪以降本格的に強化に取り組み、92年アルベールビル五輪の団体で、荻原健司選手ら3人が遂に金メダルを獲得。荻原選手はW杯個人総合3連覇を果たしたほか、94年リレハンメル五輪でも、萩原選手らがまたも団体で2位以下に大差ぶっちぎりで優勝しました。

その後日本勢は低迷。長年メダルから遠ざかりましたが、14年ソチ五輪で20年ぶりに渡部暁斗選手が個人銀メダル。18年平昌でも渡部選手が2大会連続銀を獲得し、欧州強豪勢に唯一アジア勢が食い込む頑張りを見せています。

欧州が〝日本潰し〟?

90年代には欧州伝統国が追いつけないほどの強さで席巻した日本でしたが、以後急に20年間もなぜ低迷したのでしょうか。わかりやすく言えば、国際スキー連盟による度重なるルール変更がその原因だとされます。

90年代の日本は、前半のジャンプでポイントを沢山稼いでトップに立ち、その大きなタイム差を利用して、後半のクロカンに強い欧州勢の猛追から逃げ切るのが「必勝パターン」。ここに目を付けたのか、リレハンメル後国際連盟はジャンプの本数を3本から2本に減らし、ジャンプのポイント比重を下げクロカンの比重を上げるなど「クロカン重視」に舵を切ります。

さらにタイム差換算の秒数を何度も減らしたり、ジャンプ自体の回数も最終的に現在の1回に減少。ジャンプの1ポイントあたりのタイムは、日本が強かった頃は6.7秒だったのが、五輪ごとに減らされトリノ以降は現在の4秒に。ジャンプが得意だった日本は不利になる一方で、「欧州による日本潰し」とも噂されました。

日本の躍進で本場欧州で複合人気が低迷し、スポンサーが集まらずにW杯開催が危ぶまれたのがルール変更の背景ともいわれる
嫌がらせやろ!ノルディック複合の過去の五輪総メダル102個のうちノルウェー30個、ドイツ21個など欧州4国で78個とほぼ独占。日本が多少取ったってええやん!

解説者によると、距離の練習を多めにして筋力を付け過ぎるとジャンプの飛距離も落ちてしまい、全体的に日本の実力低下につながった面もあるそうです。

ノルディック複合の注目選手

それだけに「クロスカントリー重視」の現在のノルディック複合で再び強さを発揮している渡部暁斗選手ら、日本勢の「ルール変更何するものぞ!」な成長ぶりは頼もしい限り。

ではメダルが期待される北京五輪の注目選手3人をご紹介しましょう。

◆エリック・フレンツェル(ドイツ)

前回平昌で金2個、銅1個を獲得した史上最高のノルディック複合選手のひとり。ソチでも金1個、銀1個、バンクーバーでも銅メダルを獲得しています。北京では「五輪3連覇」の最有力候補です。

◆ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)

W杯総合3連覇を果たし、今シーズンも勝利を重ねて圧倒的な強さを誇っている24歳の若きトップスキーヤー。個人での五輪メダルはまだないため、北京では初表彰台、しかも一気に頂点を狙っている実力者です。

◆渡部暁斗(日本)

「日本不利」の状況を見事打ち破り、2大会連続銀メダル中のエース。五輪常連のベテランではありますが、北京ではライバルのフレンツェル、リーベル両選手に競り勝ち、悲願の金メダルを期待したいものです。

まとめ

わかりやすくまとめると

  • 北京五輪ノルディック複合のルールと変更点をわかりやすくご紹介
  • 前半ジャンプの点をタイム換算して、後半クロカンで時差スタート
  • 換算秒数を減らすルール変更度々。強かった日本が20年低迷の原因に

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