月曜9時の『ミステリと言う勿れ』の主人公:久能整の話す言葉。
滝のように流れ出る久能整の言葉には多くの名言があります。
ここでは
ミステリと言う勿れ 第2話の名言まとめ
久能整の倫理観を知る
について調べたことをシェアしていきます。

受け取る側が素直に聞き入れるかどうかがカギやね。
目次
ミステリと言う勿れ第2話を簡単におさらい
社会の当たり前に疑問を持つ大学生・久能整。
場の空気を読まず屁理屈のような持論を語ってはうざがられる久能は、
印象派展の最終日に間に合わせるため急いでバスに乗り込んだ。
しかし久能の乗ったバスは乗客を装った男にバスジャックされてしまう。
バスの中には久能のほかにアルバイトの淡路一平、事務員の露木リラ、
無職の坂本正雄、主婦・柏めぐみ、大手保険会社の元重役・奈良崎幸仁、
大学研究員・熊田翔とバスジャック犯の犬童オトヤ。
バスジャック犯の目的はいったい何か?
久能を乗せたバスはいったいどこへ向かうのか?
1/17月曜 21 : 00〜
第2話 予告 pic.twitter.com/SFXHzAdlic— 【公式】ミステリと言う勿れ 月9 (@not_mystery_) January 10, 2022
第2話の名言を5つピックアップ
第1話では特に新米パパになる辻本刑事や仕事優先で事件に奔走した藪さんへの名言がたくさんありました。
『ミステリと言う勿れ』第2話は第1話と比べてより深い人間観・倫理観のようなものを感じました。
今回は第2話の中の名言について個人的な見解も含めて深く掘り下げてみたいと思います。
1,あなただけが悪いんです。責任転嫁しないでくださいね
「逃げた人のせいでみんなが殺されてもそれはその人のせいじゃない。あなたのせいです。
ここで発生するすべての問題はあなたのせいで起こるんです」
■バスジャックの犯人は一人ずつトイレ休憩を取れと言い、戻ってこなかったら残り全員皆殺しだ
逃げたやつのせいでみんなが死ぬんだ、と言います。
よくありますよね、こういう話。
自分勝手な行動をさせないよう、行動抑制のために犯人が人質たちに言う言葉です。
バスの乗客みんなが犯人の言葉を飲み込んだかに見えましたが
久能は「それは違うと思いますけど」と話しかけます。
通常この状況で犯人に意見できる人はなかなかいませんが、それは違うと受け入れられないと思うと口にせずにはいられない久能。
もちろん感情的・衝動的ではないので久能は常日頃から感じていることなのでしょうね。
2,便宜上そうなっているだけ
「ただ秩序のある平和で安定した社会を作るために便宜上そうなっているだけです」
■「なんで殺しちゃいけないの?教えてくれよ?」とバスジャック犯は乗客のみんなに叫びます。
”人にされて嫌なことするなって教わってきたから”
”残された家族が苦しむから”
”捕まるから、罪になるから”
それぞれが理由をいいますが久能は
「いけないってことはないんですよ。別に法律で決まっていることでもないですから。
罰則はありますけど人を殺しちゃいけないっていう法律はないんです。
いけなくはないんだけど、ただ秩序のある平和で安定した社会を作るために便宜上そうなっているだけです」と久能は話します。
確かに久能の言うように秩序を無視した戦争では殺すことが目的と化しているようにも思えます。
殺しちゃいけないのはなぜ?と言う疑問は
なぜ殺されなくて済んでるの?と同じ
日頃から人を殺そうとも思っていないし殺したいとも思っていない。
犯罪者だから殺していいとも考えない。
ここ(日本)が秩序を重んじる側の人達の中にいるからこそ、だから殺されないですんでいるんです。
物事は表から見たものの裏返しだと思います。
3,そう思うってことは翔君もそれをしてるってことですね
「そんなことないですけどそう思うってことは翔君もそれをしてるってことですよね」
■久能の後ろに座っていた熊田翔は
「ずっとはかってたんでしょう?どこまで言って大丈夫か、どこまで言えば犯人が怒るか
ずーっと観察してるよね」と久能に話しかけます。
それに対しての久能の言葉。
人は自分が関心を持っていることしか気にならないと思うのです。
だから他人のある部分が目に付くということは常に自分も同じことをしていたり気にかけていたりするんじゃないかと私も思うのです。
そうです!図星です!だから「そうだね」と言えない翔は「ムフ」と返すしかないのでした。
4,どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう。【子育て関連】
「DVもそうだけどどうしてなんだろう。どうして被害者側に逃げさせるんだろう」
■バスジャック犯の犬童ガロはみんなにそれぞれの過去の悪事を告白するよう迫ります。
子供の頃駄菓子屋で万引きを繰り返し、その店が潰れてしまったと話す淡路一平。
「いじめられてやらされていた、あの頃は逃げちゃダメだった。ずっとずっと逃げたかったのに!」と叫ぶ淡路に久能は
「どうしていじめられている方が逃げなきゃならないんでしょう」と言い出します。
「欧米ではいじめている方を病んでいると考え、隔離してカウンセリングを受けさせ癒すべきだと考える。
どうして被害者側に逃げさせるんだろう。
病んでたり迷惑だったり恥ずかしくて問題があるのは加害者の方なのに」と久能は話します。
目からウロコの言葉でした。
確かに今は逃げてもいいんだよといじめの被害者やDVを受けている人を守るような場所や環境の整備は進んでいるように思います。
久能が言うようにいつか”いじめている側の人を隠さずに簡単に言えるようになる”ようになる日が来ると
今の状況に苦しむ人の心が少し変わるのかもと思います。
それには第1話で久能が話した「真実は人の数だけあるが事実は1つである」という発想で考えなくてはならない難しさもあると思います。
いじめの被害者側に非があるのでは?と言う人もいますが
”いじめ”という事実に対して被害者・加害者に関わらず同じように対処法がある
という世界に変化していくといいなと思いました。
5,できることでしたいことはしたらいいと僕は思う
「人は自然の生き物なので人がすることはすべて自然の範疇だと思っています。
どんな発明でも革新的技術でもSFのような話でも自然の範疇だと思います。」
■「私が犯した最大の罪は子供を堕したことです」と話す主婦・柏めぐみ。
結婚前に子供ができたことが体裁が悪いと言われ堕胎したことにより不妊治療に通っていると言います。
体外受精なら可能性があると言われたのですが、「それは神の領域だ」「不自然だ」と義母に反対され悩んでいました。
自分がバスジャックの人質になったことで夫や義母に心配してもらいたいと話すめぐみに久能は
「苦しいことを薄めるためにより悪いことを望むのはまずいです」と話しました。
久能は「人は自然の生き物なのでどんな発明でも革新的技術でもSFのような話でも自然の範疇だと思います。
できることでしたいことはしたらいいと僕は思う。
できるできない と するしない は別だから」と話します。
考えてみたら遺伝子組み換えや添加物を加えた食品など自然でないものは今や身近にあふれています。
技術やいろんな目的のために人の手が加わったものはたくさんあるはずです。
不治の病と言われていた病気も薬や技術の進化や進歩で不可能だと言われていたことも普通にできるようになったものもたくさんあります。
時代は変わっていくものですが、判断をするのは自分自身、
止める道を選ぶことができる するかしないかを考えること
自分の考えを他人に伝えていくこと が大切なのだと感じました。

ミステリと言う勿れの名言に関するSNSの反応




まとめ
ここでは
ミステリと言う勿れ 第2話の名言まとめ
久能整の倫理観を知る
について調べたことをまとめてみました
わかりやすくまとめると
- 久能が乗ったバスがジャックされた。乗客は久能以外いつもこのバス路線を利用している人たち
- バスジャック犯はなぜ人を殺しちゃいけないのか?逃げたらお前のせいで人が死ぬと言う
- 犯人の言葉や乗客の話に返す久能の言葉には久能整が考える倫理観・死生観を感じる。
第2話ではこの先のキーパーソンとなる『犬童我路』の存在感も見どころです。
久能整の名言とともに振り返って見直しするのがお勧めですよ~
