日曜劇場の新ドラマ『マイファミリー』が始まりました。
二宮和也さんの久しぶりの主演ドラマ、そして多部未華子さんとの夫婦ということで大注目のドラマです。
ですが冒頭から一人娘の誘拐事件から始まる緊迫したストーリ展開一体どんな謎や伏線が張り巡らされているのでしょうか。
ここでは
マイファミリー考察・伏線一覧分かりやすくまとめてみた!
犯人推測の参考に絶対なる!
として調べたことをまとめてみました。
まずは第1話の中から見えた謎や疑問を取り上げてみましょう!

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目次
マイファミリー考察・伏線一覧
【第1話のあらすじ】
「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」のCEO:鳴沢温人(演:二宮和也)はゲーム業界の新時代を切り開く男としてもてはやされていた。
TVのコメンテイターとしてのメディアの露出も多く、誰もが羨む時代の寵児と言われる温人。
妻・未知留(演:多部未華子)と小学生の娘・友果と鎌倉で暮らしていており
富・名声・幸せな家庭を手に入れていると思われているが
現実は会社の売り上げは減少しており資金繰りにも難航している有様。
そんな2人のもとへ娘・友果を誘拐した、身代金5億円を用意するよう電話がかかってくる。
警察には連絡するなという犯人の要求だが、
ふたりでは無理だという温人に押し切られ警察が介入する。
娘を取り戻すために温人と未知留はどうしたらいいのか。
■第1話 ダイジェスト
1話の考察と伏線
警察は鳴沢家の味方なのか
誘拐事件の捜査リーダーに任命された葛城補佐(演:玉木宏)。
葛城の起用は4年前の失敗を挽回させる温情人事だと揶揄する人もいる中で
吉乃課長(演:富澤たけし)は営利誘拐を誰よりも知っている人物で適任だと言います。
確かに誘拐はそんなに頻繁に起きる事件の類ではないと思いますし
事件の被害者の精神的ケアも大切だと思います。
柔和な外見と料理の腕で被害者家族の信頼を得ながらも捜査に有利になるように推し進める葛城補佐官。
彼は今回の誘拐事件を無事解決へと導いてくれるでしょうか。
それとも過去の失敗のリベンジのために動いているだけなのでしょうか。

誘拐犯は誰なのか
誰からも羨むような暮らしぶりの未知留のインスタには誹謗や中傷を受けたこともあり
仕事柄、他人に恨まれるようなことが無い訳ではない鳴沢家。
確かに鳴沢家なら5億円の身代金の要求に応えることはできるかもしれません。
まず第1に営利目的誘拐の犯人は”鳴沢家に恨みを持つ者”と考えるのが普通でしょう。
もしかしたら友果ちゃんによる自作自演という説もあるかもしれないですよね。
NEXホールディングの社長・阿久津と鳴沢家の関係
業績不振につき銀行の融資を停止するとの通達を受けた香菜子は
最終手段としてNEXホールディングの阿久津に打診しました。
ハルカナ買収の噂が出てから阿久津とは絶縁状態だと言う温人は
「でもご近所さんなんでしょ?未知留さんや友果ちゃんはいまでも家族ぐるみのお付き合いがあるんじゃない?」
と香菜子に言われます。
家族やご近所付き合いなどはすべて未知留に任せで何一つ知らない温人。
実際のところ鳴沢家と阿久津家の関係性はまだ描かれていませんし
阿久津がこの先どう鳴沢家に関わっていくかもポイントになっていくように思います。
未知留のグループライン・厚木サンハイツ
未知留の「全員集合」のLINEで招集された三輪(演:賀来賢人)と東堂(演濱田岳)。
厚木サンハイツと言うのは大学時代の温人・未知留・三輪・東堂が住んでいたアパートの名前ですが、
温人はグループラインには入っていません。
未知留と温人は大学時代の同級生なので三輪と東堂とも知り合いなのに
家の前で出会った時の温人の2人への嫌悪がすごかったように思いました。
この4人の関係性は事件に関係があるのでしょうか?
事件解決とともに4人の関係性も修復できるのでしょうか。
ゲーム「リビットウォーカー」の意味するものは
「リビットウォーカー」は温人と香菜子で立ち上げた大ヒットゲームで
「リビット」と言うのはカエルの鳴き声と言う意味です。
ドラマの中でゲーム画面が時々出てきますが、なんだかドラマの今後を予言するようにも感じます。
第1話冒頭では温人がゲームをしている時
”魔法のけん玉”をゲットしたものの敵とすれ違い
カエルは3匹でゲームマップを進んでいきます。
それ以外にもこのゲームは犯人との交渉場所へ向かう駅のホームではカエル2匹で金貨を運び
鳴沢が助けを求めたNEXホールディングの社長・阿久津の画面では現れた敵に負けてしまったカエルが映っています。
そのゲーム画面が意味するものは何なのでしょうか。
犯人はどこにいる?
電車を乗り継いで犯人との交渉場所を目指す鳴沢夫婦。
交渉時間が迫っていたため温人が先に辿り着き、犯人は「未知留さんは?」と言いました。
犯人には2人の様子が見えているのでしょうか。
犯人は父親には答えられないとわかっていた
なのに温人が場所を特定したことで
警察が指示を出していると言い交渉が決裂しました。
入念な計画に翻弄される鳴沢夫婦と警察。
犯人の目的は本当に身代金目的なのでしょうか。
犯人像が全く見えません。
コハルさんの事件とは
「”遠足で行った場所”ってあの時と一緒ですよね。間違いなく同一犯です。
鳴沢家に”東堂”が来ました。やっぱりつながっるんですよ、コハルさんの事件と」
葛城補佐と吉乃課長との電話の会話です。
東堂は元刑事。今は警備会社に勤めているがコハルさんの事件が東堂の転職に関わっているのでしょう。
そして恐らくそのコハルさんの事件が葛城補佐の失敗した誘拐事件。
鳴沢夫婦は警察に助けを求めず自分たちの手で娘を取り戻そうとしますが
警察はこの先どうするのでしょうか。
対立?協力?傍観?
第2話からの展開に注目していきましょう。
2話の考察と伏線
【第2話のあらすじ】
鳴沢温人と未知留は娘・友果の誘拐事件を阿久津のネットニュースでオンライン公開。
突然の事件公表に世論は鳴沢夫婦に味方し警察には批判が強まり、
現場指揮官の葛城は鳴沢家からの撤退を余儀なくされてしまう。
2人の会見を見た大学時代の友人・元刑事の東堂と弁護士の三輪はどうするのか。
また2人の親も心配して鳴沢家を訪れる。
未知留の父親が持ってきた友果が幼い時の映像を見る温人と未知留にはどんな感情が蘇っているのか。。
2話のダイジェストはこちら

動画の中のテロップが考察や伏線のキーワードになってるはずや!
警察の介入なく誘拐事件を解決できるのか?
鳴沢夫婦は娘・友果を助けるために犯人の要求通り警察を排除することを決め、
ネットニュースで会見を開きました。
今までの常識を覆すそして今の時代ならではの決意表明です。
前代未聞の対応に四苦八苦する警察。
警察の力を借りないということは警察は不要だということになってしまいます。
警察の存在意義がかかっているとも言えます。
犯人や鳴沢夫婦に気づかれずに誘拐犯を逮捕することができるのでしょうか。
東堂は鳴沢夫婦の救世主なのか
鳴沢夫婦の大学時代の同級生、東堂は元刑事でした。
警察の捜査のいろはを知っている東堂は
鳴沢夫婦の手助けになるよう、温人とともに行動しサポートしています。
元刑事である東堂に相談し、警察の動きを想像し警察の排除に必死な鳴沢夫婦ですが
東堂は果たして友人として2人に協力しているのでしょうか。
それとも自分を退職に追い込んだ警察を見返すためにこの事件に関わっているのでしょうか。
三輪の力で事件を解決できるのか
温人は警察の介入を法的に阻止するために弁護士に助けを求めました。
ですが相手が警察ではなかなかうまくいきません。
鳴沢夫婦の同級生でもある弁護士:三輪も答えは同じでした。
三輪は一旦は葛城補佐の依頼の元、未知留を説得するつもりでした。
誘拐事件は香菜子と温人で共謀しているかもしれない、信頼できるのは警察だけだよと言った三輪に対し
「バカにしないでよ」と怒った未知留。
仮面夫婦でもう終わってる家族関係だけど友果を大切に思う気持ちは一緒だ
温人がお金のために友果に怖い思いをさせるわけがないでしょと言います。
その言葉を聞いて警察の排除に協力すると言った三輪。
友人として弁護士として事件を解決に導くことができるのでしょうか。
温人と香菜子・未知留と三輪の関係は?
「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」は温人と香菜子が立ち上げた会社。
頼れるビジネスパートナーであった香菜子は傾いた会社の経営を何とかしなくてはならない状況でした。
温人と香菜子で「ハルカナ」と名付けた会社を発展させることは
温人と香菜子のつながりをより深めるはずです。
家庭を顧みず仕事を優先せていた温人の気持ちは妻・未知留の存在よりも香菜子の方へ傾いていたのでしょうか。
また「会社は私に任せて」と言う香菜子は温人に見切りをつけて
自分が「ハルカナ」の経営権を握るつもりなのでしょうか。
一方三輪は大学時代未知留と付き合っていた、いわゆる元彼でした。
未知留と別れた原因は温人。
もしも三輪が未知留のことを今でも大切に思っているのであれば、温人よりも未知留に協力するでしょう。
温人を除いた3人のグループLINEの意味が今後の『マイファミリー』の考察には外せないキーワードだと思います。
葛城補佐の意地?
営利誘拐のエキスパート・葛城補佐ですが思ったように捜査が進まず焦りがみえるようです。
「犯人はなんで東堂の知り合いを狙ったんですかね」と言う葛城は
「4年前と絡めているのか。同一犯と決めつけんな」と課長に釘を刺されます。
今回の事件と4年前に失敗した事件、そして東堂が刑事を辞めた理由もそこにあるのでしょうか。
大きな伏線が潜んでいるように思います。
信頼できるのは誰か
温人は娘を助けたいのか、会社を立て直したいのか。
未知留は温人への期待と信用を取り戻し温人とやり直したいと考えているのか。
葛城が事件に執着するのは意地かプライドかリベンジか。
東堂は、三輪は何を考えて2人を助けようとしているのか。
香菜子は、阿久津はどんな計算があるのか。
ドラマ内で行われているゲーム「リビットウォーカー」では金貨がどんどん降ってきたものの
背後に現れた敵の攻撃によりまたも金貨がなくなっていきます。
敵は阿久津?警察?香菜子?三輪?東堂?未知留?
誘拐事件からの展開が読めないところですが、友果ちゃんの無事を早く確認したいですね。
3話の考察と伏線
【第3話のあらすじ】
温人と未知留の一人娘・友果が誘拐されてから53時間が経過した。
警察を排除し鳴沢家には春斗と未知留、大学時代の友人・三輪と東堂、
そして温人の母・麻由美と未知留の父・正文だけとなった。
つかの間の穏やかな時間がそこにあった。
一方警察に協力を頼まれた2人の親は困惑しながらも孫を助けるため
自らの身体に盗聴器をしかけ、犯人との交渉場所へ向かうが…
1話から3話までのダイジェストはこちら

ここからが深いドラマになると思うで!
警察は鳴沢夫婦の敵か味方か?
鳴沢夫婦は娘・友果を助けるために犯人の要求通り警察を排除し
大学時代の友人東堂と三輪の協力の元、温人と未知留の二人で誘拐犯と交渉することを決めました。
警察が何もできない状況を打開するため、葛城補佐は未知留の父親と温人の母親に協力を求め
2人の身体に盗聴器を付けました。
”音声を盗聴し事件の状況を知る”
警察とはいえ温人たちにバレたら訴訟ものの行き過ぎた葛城の行動
どんな手を使ってもホシを上げろという警察上層部からの命令とはいえ
葛城があまりに必死でなにか焦っているように
も感じます。
葛城が友果ちゃんの誘拐犯は4年前の心春ちゃんの事件と同じだと思い込むにはどんな理由があるのでしょうか
犯人は温人の提案をなぜ簡単に受け入れたのか
温人は犯人に交渉はゲーム「リビットウォーカー」のチャット機能でやりとりしたいと提案します。
警察が追跡できないようにするため携帯電話ではなくゲームアプリを使うということは
犯人にとってもメリットがなくては受け入れ難いはずです。
交渉は受け入れませんと言っていたのに。。簡単に信用するんだと思ってしまったのは私だけでしょうか。
現金の受け渡し指示はなぜ1回目と同じ?
受け渡し場所は静かな神社
柱に貼られた携帯電話から指示
スポーツバッグに現金を移し替える
賽銭箱に携帯電話を入れて次の場所まで移動
次の場所で新たなミッションを指示
これは前回の身代金受け渡しと全く同じで
温人たちに再度同じことをさせて成功すると思ったのでしょうか。
誘拐犯の目的は本当に営利目的なのでしょうか。
東堂はなぜ刑事を辞めたのか
温人と未知留の友人・東堂は元刑事。
警察の手の内は熟知しています。
そのため警察を排除したり警察の動きを予測することができる東堂は
温人にとってとても頼りになる人物です。
そして4年前の心春ちゃん誘拐事件にもかかわっていた。
ではなぜ東堂は刑事を辞めてしまったのでしょうか。
警察にいる方が未解決事件を捜査できるのではないのでしょうか。
立脇香菜子は協力者なのか
ハルカナ・オンライン・ゲームズは温人と香菜子が立ち上げた会社です。
温人とはビジネスパートナーでもある香菜子は鳴沢家に集まった報道陣を追い払いました。
温人と会社のための香菜子の行動力はみんなからの信用される確実なものです。
仕事ばかりで家庭を顧みない夫の傍に美人で優秀な女性がいる。
そんな香菜子の存在は妻である未知留にとってあまり感じのいいものではありません。
誘拐事件によってハルカナの印象は好評価を得てゲームも再び人気を取り戻しましたが
もともと香菜子はNEXホールディングの阿久津と組んで
ハルカナの経営から温人を失脚させようとしていたのではないのでしょうか。
立脇香菜子は大学時代に飲み会で一度三輪とも面識がある。
三輪と華菜子には接点があるこのことも気になる点です。
あなたは必ず後悔する
温人は誘拐犯の居場所を特定し、犯人を追わないことを約束し
無事に娘・友果を救出しました。
娘との再会に安堵し抱き合う3人。
未知留と温人の左手に輝く指輪が家族の絆を象徴しているように見えました。
そんな温人に対しなぜ警察を呼ばなかったのか犯人を捕まえることをしなかったのかと
葛城は激しく詰め寄ります。
「後悔しますよ。ホシを野放しにしたことをあなたは必ず後悔する」
葛城が捨て台詞のように言ったこの言葉
犯人を捕まえなければ事件は再び起きるという予言のようにも聞こえます。
3話で誘拐事件は完結しましたがまだまだ序章にすぎないように思います。
この先の展開のための大きな伏線としての3話は
”家族を守る”ことの意味を示しているように思います。
先の見えない展開を想像しながら『マイファミリー』の放送を楽しみたいと思います。
4話の考察と伏線
【第4話のあらすじ】
娘・友果を無事に救出した温人と未知留。
大きなケガこそなかったものの友果が負った恐怖は計り知れないものがあり、
暗闇にパニックを起こしたり夜うなされて起きたり
事件の後遺症に苦しみながらも明るく過ごしている。
事件から1年が経過し友果は中学1年生になったが
警察の捜査は難航しており誘拐事件の解決のめどは立っていない。
一方ハルカナ・オンライン・ゲームズは新作ソフトの発表に沸き立っている。
そんな温人のところに再び非通知電話の着信が鳴った…
4話のダイジェストはこちら

誘拐は同一犯?
『身代金受け渡しの際、遠足の場所を聞いてきた』犯人を
「4年前と同じ同一犯です」と答えた東堂。
そして「自分が信頼できるのは葛城さんだけ、
葛城さんも諦めずにホシをあげてください」と言いました。
確かに警察組織の中で一番誘拐事件に精通しているのは葛城なのでしょうが
わざわざ念押しをするように言った東堂の言葉
「同一犯です」と断言
するのはなぜなのでしょうか。
4年前と同じ状況で誘拐事件を起こし
心春ちゃんの事件の真相とその後を知りたがっている人が
誘拐犯に最も近い人物なのかなと私は考察しています。
事件後変わったこと・変わらなかったこと
事件発生から1年が経過してもまだ誘拐事件は解決していません。
鳴沢夫婦は娘を救ったヒーローとなり警察は極悪人だと世間からレッテルを貼られてしまいました。
温人の会社ハルカナ・オンライン・ゲームズは新しいアプリを発表し、
料理研究家となった未知留がゲーム内のレシピを監修することとなりました。
夫婦の共作としてゲームアプリのプレスリリースにも2人で出席し、
未知留はもうすぐ二人目の出産を迎えようとしていました。
幸せな家族の絆を取り戻したように見える温人と未知留ですが
事件発生から1年経った日に新作の発表を行えば宣伝効果抜群だという温人に対し
「結局仕事が一番で何にも変わってないよね」
という未知留。
家事を手伝ったり友果の送り迎えをしたりと
以前より家族のために時間を作っているようにみえる温人ですが
大きな事件が起きても温人の本質はやっぱり変わらないのでしょうか。
なぜ第一報は三輪でなく温人に?
友果ちゃん誘拐事件の1年後に再び誘拐事件が起きました。
非通知電話に恐る恐る出る温人。
聞き覚えのある音声。
思わず電話を切った温人のゲームアプリからは犯人から「なんで切るんですか?」とのチャットが入ってきます。
再びかかってきた非通知電話は三輪の娘・優月ちゃんを誘拐したことを伝えてきました。
再度連絡を入れるまでに三輪と連絡が取れるようにしておくことを言い残し
犯人からの連絡は終わりました。
その後優月ちゃんのキッズ携帯から三輪の携帯番号を知り電話してきた犯人。
友果ちゃんの時と同じように
「警察に通報したら優月さんを殺します。5億円を用意してください」と言います。
警察に電話しない、成功体験がある三輪の娘を狙ったという犯人。
そして交渉人は誰よりも信頼できる鳴沢温人
にお願いするという犯人。
葛城が言ったようにこの時温人は友果ちゃんを誘拐した犯人を捕まえなかったことを後悔したと思います。
犯人からの信頼など何もありがたいことはありません。
まるで温人は初めから優月ちゃん誘拐事件に巻き込まれる予定
のようです。
暴露本を出版するメリット
誘拐事件から1年経って変わったのは鳴沢夫婦だけではありません。
三輪は”ハルカナ社長娘誘拐事件を解決に導いたカリスマ弁護士”として脚光を浴び
東堂は警備会社を辞め、調査会社「東堂リサーチ」を立ち上げ未だ未解決の犯人情報を掴むため
自分の会社のサイトで友果ちゃん事件の情報提供を呼び掛けています。
そんな中『鳴沢友果さん誘拐事件の真実』という事件の暴露本が出版されました。
事件の真相を知る温人・未知留・東堂・三輪の4人しか書けないような内容ばかり。
一体誰が書いたのかわかりません。
ではこの4人にとって警察の様子や誘拐について詳細に書かれた暴露本を出版するメリットはいったい何なのでしょうか。
もしも温人が書いたのであれば事件が再注目を浴びることによって会社の宣伝効果につながる。
三輪が書いたものならば警察の失態を暴き大きな権力にも屈しない弁護士として自分の地位と名誉を長く守ることができる。
東堂が書いたものならば友果ちゃん事件が注目されれば5年前に起きた自分の娘・心春ちゃん誘拐事件につながるものが見つかるかもしれない。
ではもしも未知留が書いたものなら?
再び娘に恐怖を与えかねないものを出版するメリットがもしも未知留にあるのならば
未知留にも暴露本を書く可能性は無くはない。
誰にどんなメリットがあるかもこの先の重要ポイントだと思います。
家族じゃない誰かのためにできることはあるのか
温人は誘拐された三輪の娘・優月ちゃんを助けるために自分はどうしたらいいか悩みます。
5億円は三輪に貸すと約束しましたが交渉人に指名されたことで
またも誘拐事件に関わらざるを得ない温人。
暴露本を書いたことを許せない温人は三輪に協力する気持ちになれず、未知留にそれとなく聞きます。
友果のために死んでもいいと思ったと言う
家族じゃない誰かのために同じことってできるのかな?
もしも誘拐事件の被害者の親に助けてくれって言われたらどうする?
友果のために死んでもいいと思ったと言う温人。
温人はどうする?
あなたならどうする?
今後のストーリーを考察する
「誘拐は最も卑劣な犯罪だよ」と東堂はつぶやきました。
大学の同級生である温人・三輪・東堂
そしてそれぞれの娘たちに起こった誘拐事件。
3つの事件には接点があるのかないのか。
警察はまだ三輪家の事件を知りません。
葛城は阿久津家がカギを握っていると推測しましたが
では阿久津が誘拐事件を起こす必要性はどこにあるのでしょう。
身代金が必要なほど経営に困っていたとは思えず
事件を起こす理由が乏しいように思います。
『マイファミリー』公式HPの相関図はドラマが進むにつれて明らかになってきた内容が追加されてており
当初は無かった家族関係が追加されています。
鳴沢家を取り巻く三輪家・東堂家・阿久津家
家族のように大切にしている会社とその仲間たち
血縁関係だけでないファミリー
そして犯人が言った「私たちは完全誘拐を実現するファミリーですから」の意図するものは?
先の見えないドラマの世界を楽しみましょう。
5話の考察と伏線
【第5話のあらすじ】
第2の誘拐事件が起きてしまった。
誘拐されたのは三輪の一人娘優月ちゃん。
警察には知らせずに自分たちで再び犯人と交渉することになった温人は
妻である未知留に優月ちゃんのことを言い出せないまま事件解決に紛争する。
一方葛城は心春ちゃん・友果ちゃんの誘拐事件には阿久津が関与しているとみて
阿久津の一人娘・実咲に接触を試みる。
5話のダイジェストはこちら
https://youtu斗.be/C-2eGtGA_HQ?t=7

葛城と東堂と心春ちゃん
葛城は東堂に「もうすぐ俺は友果ちゃんの誘拐事件から外される」と話します。
警察は『心春ちゃん誘拐事件』の失態を報道協定を盾に隠していることが発覚することを恐れており、
葛城を外すことで隠蔽とも取られる措置を講じているようです。
『誰にも言えない誘拐事件』
それは被害者である東堂だけでなく
報道協定という隠れ蓑の中に埋もれている未解決事件に携わった葛城補佐の無念さと自身の意地、プライド、執念のような思いとして感じとれます。
娘が誘拐されたのに仕事に向き合うことができる母親
優月ちゃんの母親・沙月は娘が誘拐されているにも関わらず自宅で仕事をしていました。
確かに生活がかかっているので必死なのはわかりますが
もし私自身が同じ状況だったらとてもそんなことできないと思います。
翌日、犯人の交渉場所へ向かう車の中でも
沙月は東堂から渡された双眼鏡で犯人を捜そうとはしませんでした。
犯人からの連絡が来ても何も言葉をかけようとはしませんでした。
交渉が延期になっても感情をあらわにすることもありませんでした。
なぜだか子どもを助け出したい必死さを沙月から感じられないのです。
その翌日優月ちゃんが喘息の発作を起こしているので交渉時間を早めるとの連絡が犯人側からありました。
薬を握りしめ車に乗り込む沙月。
その時の沙月の動揺ぶりと必死さが前日までの様子と違いすぎるように感じるのです。
今回の事件は沙月の狂言誘拐なのでしょうか?
犯人と共謀していて身代金の一部をもらう代わりに優月ちゃんが誘拐されたように装っているのだとしたら
優月ちゃんの身体に予定外の異変が起きてしまったのだとしたら
あの落ち着き具合と翌日との落差に納得がいきます。
阿久津家と誘拐事件の関係
友果ちゃんの事件と心春ちゃんの事件の共通点が阿久津だとみた葛城は
阿久津の娘・実咲に
「友果さんを誘拐した犯人をどうしても捕まえたいんだ。もしも何か事件のことを話してくれたら連絡ください」と言い名刺を渡します。
実咲ちゃんは母親に葛城のことを話したのでしょう。
阿久津家に呼び出された葛城と捜査一課長・吉乃。
葛城は自分の推理を阿久津に直接ぶつけます。
「ハルカナの株を大量に買い取る契約をした後、ハルカナとの業務提携を発表し
NEXホールディングの株価は上昇し最高経営責任者に就任。
”出世のきっかけが誘拐事件だった”と考えることもできる」
その様子を何か言いたげな表情で見ていた実咲。
自分の部屋に戻り携帯で見ていたのは「こはる・みさき」と書かれた2人で写っている写真でした。
丸い襟・白いボウタイ・紺色の帽子をかぶった小学生の頃の二人。
心春ちゃんと実咲ちゃんは2人で写真を撮るような仲の良い友達だったのでしょう。
その後心春ちゃんは事件に巻き込まれ急に学校に来なくなりました。
おそらく急に転校することになったと説明されたのでしょう。
心春ちゃんの誘拐は誰にも言えない誘拐事件です。
いくら実咲と仲良しであったとしても心春が急にいなくなった理由が誘拐だとは想像すらできません。
葛城は「友果さんの事件」について実咲に話しましたが
「心春さんの事件」については一言も話していません。
なのに見つめていたのは自分と心春ちゃんとの写真
そして実咲のタブレットには「心春ちゃん」と書かれたフォルダがありました。
心春ちゃん・実咲ちゃん・友果ちゃん
子どもたち3人にもなにかつながりがあるのでしょうか。
今回の交渉の違和感
友果ちゃんを誘拐した犯人なら前回の時と同じように神社に呼び出しスポーツバッグにお金を詰め替えさせて
次の場所へ移動させるのかと思いきや
今回は「何時までにここに来い」という指示ばかりでした。
また犯人が指示した場所も漁港・灯台・城と行ったり来たりで
東堂が言うように”警察の尾行があるか確認するため”にしては少ししつこいように思います。
最終的にこの日の取引は延期になりました。
翌日優月ちゃんの発作で犯人から時間変更の連絡が三輪の携帯電話に入りました。
犯人が指定した時間より12分も早くゴルフ場に着いた4人。
いつもなら”指定した時間までに到着しなかったら殺します”と言う犯人。
到着時間を10分読み間違えていたにもかかわらず電話が鳴ったということは
時間を設定し電話をかけているのではなく現場に到着したことを確認し電話をかけているということ。
あまりのタイミングの良さに内通者がいるのでは?と感じてしまいました。
未知留のとった行動
未知留は温人の行動が怪しい、香水のにおいがすると東堂に怒って電話をし
翌朝「実家に帰ります。しばらく連絡しないでください」とLINEを残しました。
その未知留から温人のところへ電話がかかってきます。
「今、犯人を尾行している」
「ドライブレコーダーを見て交渉人をやってるって気づいた」
「温人の車にGPSを付けて追いかけて受け渡し現場を遠くから見てた」
「数台後ろについているけど信号が変わりそうだから顔見てくる」
”車を降りて身代金を積んだ車を運転している犯人を見に行く”と歩き出す未知留。
もしも温人の車にGPSを付けているのであれば
温人の車は今、優月ちゃんを助けに向かっているのではなく
”自分と同じく犯人の車の近くにある”という事実に違和感を持たなかったのでしょうか。
そもそも人質の身の安全を第一に考えるため犯人を刺激しない
ましてや自分はそこそこ有名人であり、友果ちゃん誘拐と同一犯なら
なおさら未知留のことを知らないわけがない。
変装もせず堂々と接触を試みるのは何のため?
今までの未知留からは考えられないような大胆な行動に違和感を感じたのは私だけでしょうか?
誘拐事件はどこまで続くのか?
優月ちゃんは無事に救出され、三輪と沙月は再び一緒に暮らすことになりました。
落ち着いた日常生活を送る温人のところに再び誘拐犯から連絡が入ります。
「届きましたか?我々は力を合わせ営利誘拐を成功させました。
身代金の20%1億円はあなたの取り分です」
「純粋にこれはあなたの利益です。次も一緒に成功させましょう」
「新たな誘拐をしました。阿久津実咲さんです」
次々に起きる誘拐事件に恨みでもあるのか?とに言う温人に
「感謝しかありません。
私たちは完全誘拐を実現するファミリーですから」と言う犯人。
犯人の目的とはいったい何なのでしょう?
温人のおかげで目的が達成された という犯人。
温人に感謝しているという犯人。
犯人と温人はファミリーである
いったいどういう意味なのでしょうか。
6話の考察と伏線
【第6話のあらすじ】
新たな誘拐が起きてしまった。
事件に巻き込まれたのは阿久津実咲。
NEXホールディングのCEO阿久津の一人娘である実咲の身代金は10億円。
そして今回は警察だけでなく阿久津以外の人物にも知らせるなと要求し
受け渡しも温人だけで行えと犯人の指示が。
実咲ちゃん救出のために温人はどうする?
温人に何ができる?
家族を守るとはどういうことなのか。
6話のダイジェストはこちら

実咲ちゃんと誘拐とボルダリング
7年前実咲ちゃんはボルダリングで靭帯を痛めて悲しみに伏していました。
公園で楽しそうに遊ぶ子を見て泣いている実咲のところへ
友果が「おまじない」と言って四つ葉のクローバーを渡したことから
阿久津家と鳴沢家の家族ぐるみのお付き合いが始まったようです。
友果と実咲は学年は違えどお互いの家を行き来し
2人でピアノを連弾している様子は微笑ましく
鳴沢家も阿久津家も裕福で誰もが羨むような幸せに満ちた家族に見えます。
前回の5話で実咲ちゃんが携帯で見ていたのは
ボルダリングの壁の前で心春ちゃんと一緒に写っていた画像でした。
心春ちゃんもボルダリングを習っていたのでしょう。
同じ学校に通う同級生と言うだけでなく、同じ習い事をしていたという新たな共通点が発覚しました。
5話で葛城補佐が実咲に「友果ちゃんのことで何か聞いたら教えて」と話したのに
実咲は「心春ちゃん」の写真を見ていたことから
実咲(もしくは阿久津家)は心春ちゃんが誘拐されたということを知っているのではと推測できます。
果たして実咲は本当に誘拐されたのでしょうか。
中学3年生の実咲を誘拐するのと小学生を誘拐するのとでは難易度はかなり違うと思います。
実咲ちゃんの誘拐の目的は何なのでしょう。
実咲が心春ちゃんの救出のために自ら動き出したのでしょうか。
温人と未知留
犯人に阿久津夫妻以外には知らせるなと言われた温人ですが
勝手口に置かれた段ボールのお金に未知留が気づいたため実咲ちゃんの誘拐についても話さざるを得ません。
前回の優月ちゃん誘拐事件の時に「何でも話す」と約束した温人が真実を話してくれたことは
未知留にとって安心できることではあるものの
また交渉人をすること、事件に関わることは心配になるのは当然です。
まして温人の元には犯人からお金が送られてきた となると
共犯者になってしまうのでは?と心配する未知留の気持ちもわかります。
"犯人から送られた1億円が温人の自宅にある"
このことが温人にとって不利なことにならなければいいのですが。。。
温人への疑心感
犯人は次回から身代金を運ぶのは温人1人でと要求してきました。
実咲の母親は10日間かけて1億ずつ渡す身代金の受け渡しに不安を感じ
警察へ伝えた方が良いんじゃないかと話します。
温人は「警察に連絡したら実咲ちゃんがどうなるかわからない、このまま続けていくしか…」と言うしかありません。
温人が帰ってから実咲の母親・絵里は不安な気持ちを夫にぶつけます。
「鳴沢さん信じていいのかな」
「おかしいよね、最初からあのワゴン車にお金運ぶこと知ってたんじゃない?」
「お金1人で運ぶんだよ。あの人家族でも何でもないのにそんなの変じゃない?」
「あの人のいいなりになってて本当にいいの?私たちで何とかしないと…」
家族ぐるみのお付き合いと言っても母親同士、娘同士は仲良くても
なかなか父親とも信頼しあう付き合いは難しいものです。
まして父と娘の関係は子供の成長に伴って難しくなってくるものです。
他人の親をどこまで信用できるのか
自分たちでできることは何もないのか。
娘の安否を心配した母親の行動で大きく事件は進展することとなってしまいます。
阿久津実咲は連続誘拐の鍵を握っている
誘拐事件から外され移動になったものの葛城の推理は阿久津実咲に絞られています。
ですが友果・実咲・心春に共通点は見つからず
実咲・心春が同じ小学校に通う同級生であることしか明らかになっていません。
実咲が心春・友果と続いた誘拐事件の鍵を握ると断言するにはまだ根拠が乏しいと思うのですが
もしも心春と実咲が事件の被害者でなく当事者であるのなら
もしかしたら心春と実咲を間違えて誘拐したのだとしたら
実咲が首謀者であるとは思いませんが言い出せない何かがあるのだとしたら
事件の解決が実咲の気持ちの解決にもなる
ならいいのになと感じます。
時系列の確認と葛城の推理
連続して起きている誘拐事件について葛城補佐の地道な捜査は続いていました。
『阿久津実咲は連続誘拐の鍵を握っている』と断言する葛城は
日下部管理官に手柄を渡すと言い自身の推理を打ち明け協力体制を要請します。
4/13 東堂のカバンの中に双眼鏡と警棒があるのを確認。
その後、東堂は鳴沢温人と合流。
鳴沢は会社に出社していないとハルカナ受付の証言あり。
三輪も自宅に帰らず。
三輪の元妻は4/13をはさんで3日間欠勤、娘は1週間学校を休んでいる。
そして副社長の立脇香菜子は4/13に温人が出社していると食い違う証言をしたことから
葛城は4/13に何かがあり隠している事があるに違いないと言いました。
”三輪優月ちゃんが誘拐され警察の知らないところで三輪、東堂、鳴沢の3人で誘拐事件を解決した”のではないか
つまり『警察が介入しないノーリスクの完全誘拐』が行われたのでないか
警察が介入しないと言うことは逮捕されない
つまり罪を問われないと言うこと。
そんなことって許されることなのでしょうか。
葛城はこの事件を解決できなければ警察の存亡に関わる
くらいの気持ちでいるのがわかります。
友果が持っていた実咲のタブレット
実咲のタブレットには四つ葉のクローバーが書かれていました。
友果からもらった四つ葉のクローバーに助けられた実咲の心情が感じられます。
今までも友果の家に遊びに来た時に一緒にタブレットで動画をみたり
2人で楽しんでいたりしている姿がありました。
タブレットはきっと実咲ちゃんの好きなものをたくさん集めたものなのでしょう。
その中に「心春ちゃん」というフォルダがありました。
おそらく実咲ちゃんと心春ちゃんは仲良しで、実咲ちゃんはそのファルダの画像(映像)を見ては
心春ちゃんへの思いを募らせていたと思います。
タブレットは家に遊びに来た友果ちゃんに貸すことができるくらいなので
そこに誘拐事件の真相や犯人につながるようなものを実咲ちゃんが隠しているとは思い難い。
実咲ちゃん自身が心春ちゃん誘拐事件をどのくらい理解しているかどうかは不明ですが
タブレットを友果ちゃんに託し、温人たちに託し
自分が犯行に巻き込まれたようにしてタブレットの存在に気づいてもらおうとしているのかなと
感じました。
なぜ温人は犯人に従うのか
未知留は温人に実咲ちゃんの誘拐事件のことを警察に伝えようと話しました。
「あなたにもしものことがあったら」と言う未知留に
「そうだよな。俺もう怖くて仕方ない。もうすべて警察に任して楽になりたい」
心細いのか温人が涙目になっているようにも感じます。
「友果やお腹の子の為にもこんなこと今すぐやめるべきだってわかってる。
だけど自分たちの時いろんな人に助けてもらったのにそんな人たちを助けないって
俺なんかちょっと違う気がしてて…」
「俺は実咲ちゃんを助けたい」としっかりとはっきりとした口調で言う温人。
犯人の言いなりになっているのではなく温人の意志で
子どもたちを助けるために自分のできる限りのことをしてあげたいだけなのです。
もちろん誘拐されている子どもたちを無事に救出するために一番いい方法を考えて
犯人を刺激せず要望を聞き入れていますが
全くの言いなりでなく交渉を試みつつ、おそらくちょっとした違和感を考察しているのでしょう。
心配しているであろう阿久津家に向かい未知留は温人の思いを阿久津夫妻に伝えます。
「だから安心して」
「あの人は絶対に実咲ちゃんを助け出すから」
本当の温人の優しさや他人の痛みに気づける人間であることを誰よりも知っている未知留。
未知留が温人を思う気持ちを改めて言葉にすることで
未知留が自分自身にも言い聞かせているように感じます。
家族の安心を取り戻し危険から守る父親としての存在と
真実を突き詰めなくてはならない辛さを感じつつ日々を過ごしている温人。
眠った友果の布団を直しに行った未知留は
友果のベッドにあったタブレットを片付けずそのままにしていました。
その後、温人はタブレットをそのまま閉じて机の上に置きました。
友果はまた危険にさらされるのでしょうか。
未知留はタブレットの中の秘密に気づいたのでしょうか。
温人は何を明らかにしなくてはならないのか気づいたのでしょうか。
事件が明らかになるのはもうすぐだと思いながらどんな結末が来ても
それぞれの気持ちに共感できるような結末であってほしいなと思います。
7話の考察と伏線
【第7話のあらすじ】
GPSを頼りに辿り着いたトランクルームの中には
身代金をバッグに詰め替えているハルカナ社員の鈴間がいた。
温人が鈴間の姿を目撃した直後、背後からスタンガンで襲われたことから
温人と阿久津は鈴間以外に共犯者がいると確信し社内の様子を探っていた。
するとハルカナ社内の防犯カメラには鈴間のロッカーから荷物を持ち去る立脇香菜子が映っていた。
7話のダイジェストはこちら

心春ちゃんの事件はなぜ起きた?
実咲ちゃんの誘拐のことを知った三輪と東堂は
なぜ心春ちゃんが誘拐されたのか
4つの誘拐が同一犯なら心春ちゃんの事件がカギなんじゃないのかと話します。
うちは金持ちじゃないし、現役の刑事だった東堂家を狙う理由はわからない。
東堂の個人的な恨みから起きた事件なのか?
心春ちゃんや母親の友人・知人からも何の有力な情報も得られません。
4月4日16時、心春ちゃんの事件が起きたその日にいったい何があったのか。
友果ちゃんの事件は4年後の全く同じ日かと思っていましたが
友果ちゃんの事件が起きたのは4月11日。
この1週間のズレは事件に何か関係がある
のでしょうか。
立脇香菜子という存在
ハルカナの社内に盗聴器があった。
仕掛けられていたのは香菜子から送られた出版記念の盾。
鈴間のロッカーから香菜子がノートパソコンや私物を持ち出して隠した映像や
鈴間に「パソコンは処分したからもう会社には来ないで」とメールしたことを突き止め
阿久津は事件の主犯は香菜子だと確信しハルカナに乗り込んできた。
「なんでそんなことしたんだ?」と聞く温人に香菜子は
「鈴間さんが誘拐していることに気付いたのかもしれたいと思ったから隠した」と言いました。
「鈴間が誘拐犯の一員だって知ってたのか?」と驚く温人に
香菜子は今までの経緯を話します。
「鳴沢社長が5億円を引き出し穴埋めしていたことに気付いた」
「また誘拐に巻き込まれたのかもしれないと思った」
「今月12日前後の社内のアクセス履歴を調べた」
「自動音声変換ツールを使って頻繁にアクセスしていたのが鈴間だった」
「1年前の友果ちゃん誘拐の時も鈴間の個人PCから海外のプロバイダーを通した通話記録が残っていた」
「鈴間本人に確認したが黙っているだけだった」
なんでそのことを黙っていたのかと問う温人に対し「会社を守りたかった」と答える香菜子。
ハルカナは友果ちゃん誘拐の時に多くのユーザーの課金に助けられたのに、
社内に誘拐犯がいるとわかったら会社は終わってしまう。
「私にとってはこの会社が、ハルカナが子どもなの」と言う香菜子。
温人と2人で立ち上げて大きく育ててきた会社は香菜子の子どもであり会社の仲間は香菜子にとっての家族のようなもの。
次第に働く人が増え大家族になっていき、それぞれの成長を見守り絆を深めていくという意味では
香菜子はハルカナの母親のような存在なのだと思います。
香菜子は事件には関与していないと言い切ってもいいように感じました。
犯人との取引はいつまで続くのか
少しでも怪しい動きがあったら人質を殺すと言っていたはずの犯人は
スーツケースにGPSが仕掛けられていたのに翌日交渉の電話をかけてきました。
犯人の要求は今までと同じように”1億円を温人が運ぶ”こと
鈴間は自分の顔を温人に見られたことを共犯者に伝えていないのでしょうか。
電話からは実咲ちゃんの「大丈夫」という声が聞こえました。
実咲ちゃんが生きていることに安堵する3人ですが
温人はこの先も毎日犯人の指定する場所へ
ただただ1億円を運び続けることしかできないのでしょうか。
誘拐犯は自分たちは捕まらないという確信があるのでしょうか。
仲間とは誰なのか
交渉場所に辿り着いた温人は再び紺色の軽ワゴンに1億円を入れました。
その後温人に近づいてくる鈴間の姿が。
鈴間亜矢は温人に
「動かないでください。仲間が見ています」と言いながら
自らが温人に近づき温人のLINEを読みました。
そして「余計な真似は2度としないでください。
相手を軽く見てはいけません。本当に実咲ちゃんは殺されます」と言い残し立ち去ります。
鈴間が犯行に関わっているのは確かなのですが
温人がこれ以上事件に巻き込まれないように鈴間なりに警告を与えているのではないかと思うのです。
鈴間自身も事件に協力せざるを得ない事情があるように思えてしまうのです。
鈴間の言う”仲間”とは誰なのでしょうか?
渦魔は鈴間なりの守るべき”ファミリー”のため事件に協力しているのでしょうか。
犯人は誰?
普段は友果の塾の送り迎えは車で行っていたのに、なぜ事件の日に1人で塾に行ったことを知っていたのか
温人は気になっていました。
温人の自宅のルーターに盗聴器が仕掛けられていたことや
犯人との交渉に使ったゲームアプリのアカウントが”haruto1212"だったこと
12月12日は東堂の結婚記念日で
その結婚式の集合写真に鈴間も映っていたことから
”鈴間と東堂と奥さん”の関係を問いただす温人に東堂は
「俺が誘拐した」と言いました。
温人の疑いの目が東堂に向けられていますが
鈴間と東堂家とのつながりや
心春ちゃん事件と鈴間には関わりがあるのか
盗聴器を仕掛けるために事件が起きる前に東堂が鳴沢家に侵入したのか
自分たちも誘拐事件の被害者である東堂が誘拐事件を起こす必要性は何だったのか
まだまだ不可解な点がたくさんあります。
そして東堂の告白はまだ誰かをかばっている
ように思います。
では、かばっているのは誰?
すべての誘拐事件を東堂が行うには無理があると思いますが
東堂の口からすべての真実が語られるにはまだまだ時間がかかるように思います。
東堂の本当の目的はいったい何なんでしょうか。
安全で儲かる新たな誘拐
警察の知らないところで起きていた誘拐事件について日下部管理官は
「どっかの悪党が安全で儲かる新たな誘拐を発明した」と言いました。
犯人の目的は最初から警察を排除した完全誘拐を実現することだった
その片棒を鳴沢温人たちが担がされていると推測する吉乃一課長に対し
葛城補佐は鳴沢温人が首謀者であるかもしれないと言います。
今、鳴沢家には犯人から送られてきた1億円がある。
この状況からすると温人が事件を起こしていると疑われても仕方ない気がします。
つまり『犯人が温人を巻き込もうとしている』
被害者であった人物が実は加害者側に加担していた となると
温人はすべてを失うこととなるでしょう。
犯人からは”感謝しかない”と言われた温人は犯人に利用されて
今までの地位も名声も富も奪われてしまいます。
犯人の目的は警察が言うように誘拐をビジネスと考え
安全に身代金以上に利益を得ようと考えたからなのでしょうか。
なぜ鳴沢温人でないといけなかったのか。
ここに大きなカギがあると思います。
8話の考察と伏線
【第8話のあらすじ】
温人に「犯人はお前なのか?」と聞かれた東堂は、未知留や三輪の前で
「ごめん。俺が友果ちゃんと優月ちゃんを誘拐した」と話す。
最愛の娘を誘拐される苦しみを誰よりも知っているはずの東堂の告白に
なぜ??どうして?と疑問と怒りが抑えられない未知留。
そして東堂は「実咲ちゃんの誘拐は俺じゃない。俺と鈴間は命令を受けている」という。
少しずつ明らかになる事件と真実。そしてまた深まる謎。
実咲ちゃん、心春ちゃんは今どうしているのか。
8話のダイジェストはこちら

俺が誘拐した
温人は自宅のルーターに盗聴器が仕掛けられていたことや
犯人との交渉に使用したゲームアプリのIDに東堂の結婚記念日が使われていたこと
東堂の結婚式の写真に鈴間亜矢が写っている事から
「鈴間とお前と奥さん、これって何の関係なんだ?犯人はお前なのか?」と東堂に問います。
「ごめん、俺なんだ。俺が友果ちゃんと優月ちゃんを誘拐した」
仲間の告白に動揺し怒りがこみ上げるとともに失望するなか、温人は冷静に
「東堂がなんでこんなことになっちまったのか、俺はちゃんとこいつから聞きたい」と言います。
大学時代の4人で仲良く夕食を共にしていた頃のような関係性には
もう戻ることはできないのでしょうか。
東堂の告白
温人は今までの東堂の話をひとつひとつ確認していきます。
「お前の娘が誘拐されたって話は本当か」
「娘が戻ってこないまま奥さんが失踪してるってのも本当か」
東堂は今まで話せなかった事実を打ち明けます。
心春ちゃんの遠足の場所を答えられず警察の存在に気付かれてしまい取引が終了してしまったこと
心春ちゃん誘拐の当日、妻亜希のアリバイが曖昧だったため
警察内で亜希の狂言誘拐が疑われ始めたこと
そして東堂自身も妻を追いつめてしまった。
失踪したことでさらに疑われてしまった亜希。
もしも刑事の妻が狂言誘拐を起こしたとなると警察組織の汚点となるため
捜査本部は縮小し事件は迷宮入りとなってしまうかもしれない。
東堂は自分で心春ちゃん誘拐事件を捜査するために警察を辞めました。
”心春ちゃんを取り戻すため”に”妻・亜希が帰ってくるため”に
どんな手段を使ってでも心春ちゃんを助けたい
東堂の生きるモチベーションはそこに集約されていたと思います。
もしも同一犯による誘拐事件が起きれば警察は再び捜査を本格化させるだろう
事件が明るみに出れば新たな情報が出てくる可能性がある
俺が『模倣犯』になる
これが家族を取り戻すために東堂が考えた究極の選択でした。
鈴間亜矢という人物
東堂の結婚式の写真に写っていた鈴間亜矢。
本名は住吉亜矢と言い東堂の妻・亜希の妹でした。
唯一の肉親である姉・亜希の名誉を取り戻し、自分の姪・心春を助けるためなら
東堂の考えた誘拐計画に協力しどんなことでもすると言った亜矢。
東堂の計画通り鈴間亜矢という偽名でハルカナに就職し
盗聴器を仕掛けハルカナ社員として働きながら温人の情報収集と監視をしていました。
鈴間亜矢の力を借りずに東堂一人では友果ちゃんの誘拐事件は成立しなかった
ということは心春ちゃんの誘拐事件も1人ではなく複数の人間が関わっているのでしょうか。
余談ですが『マイファミリー』公式サイトの相関図の鈴間亜矢の人物紹介文が更新されています。
ドラマが進むとともに相関図の更新してくださる配慮に感謝しつつ
次回は誰の紹介文が変わってしまうのかとドキドキハラハラします。
優月ちゃん事件はなぜ起きた?
心春ちゃんの誘拐事件を模倣して友果ちゃんを誘拐し、その詳細な出来事を暴露本という形で公にすることで
東堂は心春ちゃん誘拐事件の手がかりを得ようとしました。
そんな東堂のところに「暴露本読みました。あなたが私の模倣犯ですね」とかかってきた非通知電話。
電話の相手に東堂は一番知りたかったことを尋ねます。
「心春ちゃんは生きてるよな」
「生きています」と言う犯人は、東堂にこの電話の目的を告げます。
「新たな誘拐事件を起こしてください。
鳴沢温人さんを交渉人にして三輪碧さんの娘を誘拐してください。
そのメンバーなら警察なしで簡単に身代金が手に入ります。
新たに5億円回収したら合計10億円を心春さんと交換します」
心春ちゃんを取り戻すために起こした罪をもう一つ重ねろという非情な要求ですが
心春ちゃんが生きているという希望を叶えるためには断ることなどできません。
もう戻ることは出来なくなってしまった東堂と鈴間。
この終わりのない連続誘拐事件の終点はどこにあるのでしょう。
俺じゃない
友果ちゃんと優月ちゃんの誘拐は自分がやったと告白した東堂ですが
実咲ちゃんの誘拐は「俺じゃない」と言います。
「俺と亜矢ちゃんは命令を受けているんだ」
心春ちゃんを取り戻すために東堂に優月ちゃんの誘拐を指示した犯人は
手にした身代金のうち1億円を温人の自宅へ届けろと言い
再び東堂に指令を下します。
「新たな誘拐をしました。これから毎日1億ずつ合計10億円を鳴沢温人さんが運んで車に入れます。
全額揃ったら心春さんと新たな人質2人あわせて交換します」
つまり東堂と鈴間は心春ちゃん誘拐事件の犯人の指令によって身代金の受け子をさせられていたというのです。
東堂の話の全てを信用できない三輪は「実咲ちゃんの誘拐もお前にやらせればいいだろ」と言い
温人も「なんで実咲ちゃんの時だけは自分の手で誘拐する必要があったんだろう」と納得がいかない様子。
実咲ちゃんの誘拐には東堂は関わっていない。
心春ちゃんの事件を起こした犯人が実咲ちゃんを誘拐した犯人であり
その犯人によれば心春ちゃんは生きていると言う。
真実が明らかになるにはまだ時間はかかりそうです。
温人を信用しきれなかった阿久津
「大事なお話があります」と阿久津家を訪れた立脇香菜子。
誘拐事件に鈴間が関与していることを知りながら逃がしてしまった責任を感じた香菜子は
鈴間の現住所を調べ、実は東堂の義理の妹であることや
東堂が温人の友人であることを阿久津に報告に行ったのです。
東堂樹生・鈴間亜矢・鳴沢温人には関連がある
携帯の位置情報で鈴間の居場所はわからなかったものの東堂が鳴沢家にいたことで
温人のことを信用できなくなってしまった阿久津は葛城に連絡をしてしまいます。
時間は朝7時31分。
東堂の元に犯人から電話があったのは朝9時。
犯人は「取引を中止する、警察が動いている」といい「実咲さんを殺します」とも言います。
東堂は必死になんとか2人を取り戻そうと交渉しますが
犯人は「今あるお金と交換するのはどちらか1人だ」と言います。
「実咲ちゃんは無事なんだよな」「心春ちゃんも生きてるんだよな」
2人の安否を確認した後、東堂は涙ながらに犯人に「実咲ちゃんと交換してくれ」と頼み
犯人は10時に交換すると言い電話を切ります。
温人は現場に向かいながら阿久津に警察に連絡を入れてないか確認し、今日は自分一人で交渉に行く、お金も用意すると話しますが
一旦疑いを持った阿久津の思いは拭えず、警察も本格的に実咲ちゃん誘拐事件として捜査を開始します。
自分の友達の子どもを誘拐するという罪を犯してまでも助けたかった心春ちゃんの救出を選ばずに
今確実に生きているであろう実咲ちゃんを選択せざるを得なかった東堂。
歯を食いしばり涙ながらに苦しい決断をした東堂の姿にやるせなさを感じる温人。
実咲ちゃんを助け出し、心春ちゃんも助けるために現場に向かった温人が目にしたのは
血を流し倒れている実咲ちゃんの姿でした。
なんでこうなるんだよ!と叫ぶ温人の気持ちは東堂の気持ちでもあり三輪の気持ちでもあり
未知留の気持ちでもあり、おそらく葛城も同じ思いを感じているでしょう。
何をどうしたらこうならずにすんだのか
何をどうしていればこんな思いをしなくてすんだのか
全ての謎を解明しながらそれぞれの家族に希望が持てるような
そんな日が来るよう願いつつドラマの着地点を見届けたいなと思います。
9話の考察と伏線
【第9話のあらすじ】
犯人のいう場所に辿り着いた温人らが目にしたのは頭から血を流し倒れている実咲だった。
思いもよらぬ出来事に呆然とする温人、三輪、未知留。
3人は警察の事情聴取をうけることになる。
必死に東堂の行方を追う警察。
少しずつ明らかになる4つの誘拐事件。
逃げ続ける東堂の願いは叶うことができるのか。
9話のダイジェストはこちら

鈴間亜矢の想い
東堂の妻・亜希の妹の亜矢は義兄からの無理なお願いを聞き入れ
偽名を使いハルカナに就職し温人の情報収集をしながら
東堂に協力して友果ちゃんの誘拐事件を起こしました。
東堂が亜矢に話した誘拐計画は事細かにシミュレーションされていました。
それは温人だからこういう行動を起こすに違いない、友人である東堂だからこそわかる
温人のリアクションであり温人の人間性だと感じました。
その一方自分自身の娘が誘拐された時と同じ要求を犯人がしている事で
心春ちゃん誘拐事件に再び着目してもらいたい
報道規制という制約を逆手に事件そのものがなかったことになってしまう悔しさを晴らし
心春ちゃんを助け妻の亜希の無実を証明したい
鈴間亜矢はそんな東堂のささやかな願いを叶えて再び3人で暮らす日々を実現させてあげたかったのでしょう。
東堂は「警察に捕まったら俺に脅されてやったって証言しろ。ホントにごめん、巻き込んでしまって」と亜矢に電話をします。
逃げる東堂に警察が迫っていることに気付いた亜矢は何度も自分の車のクラクションを鳴らし
警察の注意を自分へ向け、東堂の逃亡を助けます。
「東堂樹生に頼まれてやったのか」と言う日下部管理官に亜矢は
「違います。私の意志でやりました」とはっきりと強い口調で言いました。
「どうして誘拐を?」と聞く葛城補佐へ亜矢は
「あなたたちがお姉ちゃんを犯人と決めつけて捜査しないからです!」と涙ながらに叫びます。
その言葉は日下部の心に届いたのでしょうか。
鈴間亜矢の悲痛な叫びは葛城の気持ちに響いたのでしょうか。
温人への逮捕状
警察署に連行された温人はすべての出来事を正直に葛城に話しました。
携帯電話でのやりとりや自宅に保管されていた1億円など温人の証言には矛盾点はなかったものの
鳴沢温人が連続誘拐事件の最重要人物である とみて裁判所からの逮捕状が出されました。
罪名は”犯人隠避””身代金目的誘拐ほう助”
事件を安直に終結させたい日下部は温人を逮捕することが先決だとし
温人と東堂、鈴間が誘拐事件の犯人であるとします。
このまま留置所に拘留される温人は今一番気になっている実咲ちゃんの状況を葛城に尋ねます。
「被疑者に捜査情報を答えることはできない」と拒否する日下部。
一方「一命は取り留めたが意識不明な状態で危険な状態が続いている」と伝える葛城。
このまま日下部主導のまま捜査が進んでしまっては
温人が他人の子どもであっても危険を冒してまでも助けたかった想いが浮かばれない。
全ての事件の全容が明らかにして、そこに込められた感情を整理する。
その仕事ができるのは葛城補佐しかいません。
日下部の推理
亜矢の自供によって連続誘拐事件が少しずつ解明されてきました。
鳴沢友果さん、三輪優月さん誘拐事件は東堂と亜矢による共同の犯行である。
目的は5年前の東堂心春さん誘拐事件を活発化させ当時の犯人からのリアクションを待つため。
一方、阿久津実咲さんの事件は心春さん誘拐事件の犯人に利用されただけだと言い
別の犯人がいて今朝東堂や温人たちが廃工場に行ったのは別の犯人からの指示で
実咲ちゃんを救出するため、今あるお金を全部持って指示された場所へ向かったのだと。
実際身代金は軽ワゴンの中に12億、そして温人の家に1億
全部で13億もの大金は警察がすべて回収し、被害はなしとされています。
つまり犯人は莫大な身代金を要求しているにも関わらず1円も手にしていない。
これって日下部管理官が言う「警察を排除したノーリスクな完全誘拐」に当たるのでしょうか。
葛城補佐は実咲ちゃん・心春ちゃんの事件は東堂と亜矢以外の別の犯人がいて
その二つは同一犯の可能性があると話します。
しかし日下部管理官の推理は違います。
東堂心春さんの誘拐事件当日の亜希のアリバイは二転三転し明らかに何かを隠していた。
亜希は不倫相手と共謀して狂言誘拐を起こしたのではないか
当時東堂は仕事で忙しく、夫婦の関係は冷え切っていた
この事実を認められないのは葛城ではないのか
また実咲さんの誘拐事件は東堂と鳴沢温人の共犯で、
2人は阿久津から10億をせしめようとし事件を起こしたのではないかと言います。
温人の自宅からみつかった1億円が誘拐を成立させた報奨金であると考える日下部は
リスクを冒さずに大金を得る方法を考えたとして
温人を逮捕する証拠をつかもうと必死になっています。
実咲ちゃんの誘拐事件に温人が関わっていないことを証明できるのは誰なのでしょう。
弁護士しての三輪
逮捕された温人の元に三輪が面会に現れました。
弁護士の秘密交通権として日下部を部屋から出して二人っきりになった三輪と温人。
このまま拘留が続けば未知留が出産の日を迎えてしまうため
三輪は温人が仲介役になったのは被害者の命を守るための緊急措置だったことや
逃亡の恐れがないことや様々な誓約書を交わすことで早期釈放されるよう働きかけると言います。
「こんなに自信もって弁護できる依頼人はそうそういないよ」
温人も三輪になら安心してすべてを任せられると思っています。
本当にそうなのでしょうか。
三輪は東堂が暴露本を書いたと知ったとき自分が書いたと言った方がリアリティがあると説明していました。
なぜ意味もなく三輪が東堂をかばう必要があったのか理解に苦しむところです。
確かに三輪の弁護士としての知名度は友果ちゃん誘拐事件以降上がりました。
三輪にとって温人は仕事につながるおいしい関係。
全ての事情を知ったうえでの弁護なら容易いものです。
しかも時代の寵児ともあれば弁護士費用も高額請求できるでしょう。
もしかしたらハルカナの顧問弁護士になれるかもしれません。
三輪が温人に抱く感情に妬みは無いのでしょうか。
温人の身を案じてこれ以上かかわるなと忠告する三輪は
本当は何かを知っていてこれ以上は弁護できない、
もしくは自分の身にふりかかる災いを予見しているのでしょうか。
ごめんね温人
警察の発表を前に阿久津は自社のライブ配信にてハルカナとの業務提携を解消すると発表しました。
『ハルカナの女性社員と社長の鳴沢温人が誘拐に関わっていて逮捕状が出ている
ハルカナは組織ぐるみで営利誘拐を仕掛けたと疑わざるを得ない』
阿久津は自分の会社を守ると同時に温人を社会的に抹殺しようと動きました。
突然の阿久津の行動とユーザーからのリアクションに落胆する備前は
「今すぐ鳴沢社長の解任を決議するべきではないでしょうか」と香菜子に言います。
警察の家宅捜索をうけたハルカナ・オンライン・ゲームズ。
ちらかった社内で写真を見つめる香菜子は
「今会社を守れるのはあなただけです」と備前に諭されます。
明日、温人の社長解任を発表すると決断した香菜子は泣きながら
「ごめんね、温人」とつぶやきます。
自分の家族のような存在であったハルカナ・オンライン・ゲームズを守るためには
温人をハルカナから排除するしかない。
香菜子自身が社長になり温人の帰りを待つという苦しい選択肢しか残されていない様です。
葛城の想い
東堂はリスクを冒してまでも葛城に「5年前の同級生をあたってください。
心春ちゃんと阿久津実咲ちゃんとの接点を探ってください。
きっと実咲ちゃんだけは自分で誘拐しなければならない理由があったはずです」と電話をしてきました。
5年前の捜査では実咲ちゃんと心春ちゃんのつながりは見つけられませんでした。
東堂には「犯罪者の指図は受けない」と言った葛城ですが
東堂の心春ちゃんを想う気持ちは十分理解しています。
東堂が県警本部を辞めた時、葛城は「俺が必ず心春さんを取り戻す」と決めました。
葛城は家庭を顧みない東堂の仕事ぶりを高く評価しつつも
子どものことがわからないような生活の責任の一端を感じていたのです。
仕事が生きがいであり人生そのものであり刑事としての使命を第一に考えながらも
解決できなかった心春ちゃんの事件はずっと葛城の心に残っていました。
それは職務を果たせない未解決事件というだけでなく
かけがえのない家族を失った自分の部下を案じる上司としての責任感でもあるように思います。
友果の気持ち
温人が逮捕され自宅にも家宅捜査が入ったことを知った友果はホテルから自宅に戻り
未知留に「パパは?」と尋ねます。
「私は大丈夫だから何があったのか全部ちゃんと教えて」
まっすぐに母親の目をみて話す友果に未知留は「黙っててごめん」と言います。
事件から4年経ってもまだ暗い部屋では眠れない友果
釈放された温人は海沿いの駐車場で未知留、友果と再会します。
「パパ!」と駆け寄って抱きつく友果に「ごめんな、心配かけて」と謝る温人。
温人は「友果、お願いがあるんだ。実咲ちゃんの同級生の友達誰か知らないか?
小学校の頃からの同級生に聞いてもらいたいんだ、心春ちゃんと実咲ちゃんの関係」
「嫌なことを思い出させちゃうかもしれないけど、ごめんな今急いでるんだ」
温人の言葉にうなずきながら「平気だよ」という友果。
心配する未知留は「無理しないで」と言いますが、友果は
「無理してない。私を誘拐したのがとどっちだって聞いてショックだったけど
あの時本当は殺されることは無かったんだってわかったらちょっと楽になった」
「それに私も実咲ちゃんを誘拐した犯人を許せない」
友果の表情や口調が未知留にそっくりで
誘拐された当時の幼くひ弱な子供だった友果が自分の意志で決断することができるその成長ぶりが感動的なシーンでした。
なぜ5年前はわからなかったのか
温人のお願いを聞き入れ友果は学校へ行き、心春ちゃんと実咲ちゃんの関係を聞いてきました。
実咲ちゃんと心春ちゃんは一番の仲良しだった
心春ちゃん誘拐のことは誰も知らない
心春ちゃんは急に引っ越した
実咲ちゃんは何も言わずに急に引っ越したことにショックを受けた
心春ちゃんが悩みを抱えていて実咲ちゃんだけに相談していたらしい
スマホで何かやりとりをしていたのを見た子がいる
心春ちゃんと実咲ちゃんが親友だったという事実がなぜか捜査情報として挙がってこなかったことに
事件の真相が隠れているようにも見えます。
心春ちゃんの事件の全容が解明できなければすべての事件の真相は明らかにならない。
実咲ちゃんが誘拐された日、何故か2分間だけ自宅の防犯カメラが隠されていて
部屋にあるはずのノートパソコンがなくなっている。
もう一つ部屋にあったはずのもの、タブレット。
そのタブレットは友果が借りている。
どうして友果が借りているのでしょう。
タブレットを守ってもらうため実咲ちゃんがわざと友果に渡したのでしょうか。
東堂を守るため、温人を守るために心春ちゃんの事件を闇に葬ってはいけない。
実咲ちゃんの事件を明らかにすることは心春ちゃんの事件解決にもきっと関わっている。
誘拐時に実咲ちゃんが持っていたスマホと部屋から無くなったノートパソコンとタブレット。
その中になにか事件につながるデータがあるのではないかと考えた日下部は鳴沢家に梅木を行かせます。
温人から連絡を受けた未知留は友果の部屋にあったタブレットを確認し
友果にパスワードをLINEで聞きます。
その直後、未知留の携帯に非通知通話が鳴り
「未知留、俺のことよりタブレットだ。勝手口から逃げろ。
このままだと心春ちゃんにつながる情報を奪われてもみ消されるかもしれない」と言います。
未知留は警察に渡らないよう、非通知電話の相手を東堂だと信じてタブレットを持って家から出ますが誰かに襲われてしまいます。
未知留はどうなってしまうのでしょう。
タブレットは誰の手に渡ってしまうのでしょう。
未知留を襲ったのは一体誰だったのでしょう。
すべてのファミリーがそれぞれの形でそれぞれの愛を描ける日が来ますように。
10話の考察と解説
【第10話のあらすじ】
「未知留、タブレットを持って逃げろ」
電話の主を東堂だと思った未知留はタブレットを持って勝手口から外へ出るが、誰かに襲われてしまう。
犯人の要求は身代金でなく東堂と未知留の交換。
温人は逃亡を続ける東堂を探し未知留を助けることができるのか
東堂は失った家族をもう一度取り戻せるのか。
東堂と鈴間を使い実咲ちゃんを誘拐した犯人は一体誰なのか。
心春ちゃん誘拐事件が明らかにならなくては
連続して起きた誘拐事件の真相に辿り着けない。。。
10話のダイジェストはこちら

未知留誘拐
未知留を連れ去った犯人から温人のところに連絡が入ります。
「東堂さんを探してください。未知留さんと交換します」
「明日の朝10時までに東堂さんを見つけなければ未知留さんを殺します」
犯人への怒りからか温人は
「タブレットだろ?心春ちゃんが実咲ちゃんに渡した写真が欲しかったんだろ」
「あんなに計画的で慎重だったお前が急遽未知留を誘拐だなんてずいぶん焦ってるんだな」
と犯人を挑発しますが、自宅の勝手口で警察官の梅木が倒れていることを知らされます。
このままでは温人が警察官を襲ったように思われてしまいます。
「逃げないと未知留さんを救えなくなりますよ」
温人は葛城に電話をし自宅にタブレットがないこと、未知留が誘拐されたことを伝え 願いを込めてこう言います。
「葛城さん、必ず犯人を捕まえてください。
俺は命を懸けて未知留を助け出します」
未知留を助けるため、温人は動きます。
愛する家族を守るため、卑劣な誘拐犯から未知留を救い出すために、今警察に捕まるわけにはいかないのです。
もうお前しか頼れない
温人は駅に車を置き電車移動しているように見せかけて三輪に「車を貸してくれないか」と頼みます。
「明日の朝10時までに東堂を探し出して渡さないと未知留が殺される」
「すまない。三輪。もうお前しか頼れない」
電話を切り家を出ようとする三輪に沙月が
「これ以上鳴沢さんかばったらあなたも逮捕される」
以前未知留も同じようなことを温人に言いました。
他人のことも大切だけど自分たち家族のことも考えて と。
そんな時部屋から出てきた優月が三輪にこう言います。
「パパ、行ってきて」
「困った人を助けるパパがカッコいいから」
娘の純粋な思いにぎゅっと抱きしめる父親。
「行ってくる」というと優月は嬉しそうです。
パパは何でもできる。
パパのお仕事は困った人を助けてあげるお仕事。
パパのカッコいいところをみたい
優月にとっても三輪は本当に必要な存在なのでしょう。
そして優月や沙月の存在も三輪にとって失いたくないかけがえのないものであると再確認しながら
必ず帰ってくることを誓って温人の元へ急ぎます。
ノックは5回
温人は携帯を使わず東堂との連絡を取るために
ゲームアプリ・リビットウォーカーにメッセージを入れます。
『全員集合』
『ノックは5回』
温人と三輪は大学時代に住んでいた「厚木サンハイツ」の前で東堂を待ちます。
”大学時代晩御飯が出来たら東堂の部屋にノック5回で全員集合”
15年前の習慣を三輪は「忘れてんじゃないの?」と言いますが
温人は「覚えてるよ」と笑います。
1年前東堂が初めて温人の家に来た時も勝手口の扉を5回ノックしてたのです。
そういう温人も迎えに来た三輪の車に乗り込む時、温人自身も無意識なのか5回ノックしていました。
2人の前に現れた東堂の姿を見た時、あの頃のように時が戻ったかと感じました。
温人の涙
温人は香菜子へ 今東堂を探していること、東堂とゲーム内で連絡を取ったことや温人から電話があったことなど
すぐに警察に伝えるよう言いました。
会社ぐるみだと思われないようにすべて話せと。
そして自分を社長から解任し、会見を開き誘拐事件と会社は一切関係がないと明言して
名前を変えてイチからやり直せと涙を流しながら伝えます。
香菜子は「もうやってる」と言い
「親が子どもを守るの当たり前でしょ」と温人に伝えると
温人は「ありがとう」とまた涙をみせます。
人生をかけて仕事に没頭し時代の寵児とまで言われ
誰からも羨ましがられる存在だったはずの人間が
なにがどうなってか警察に追われ大切な家族を危険な目に合わせ
成長・発展してきた会社も信用を失ってしまった
温人のやるせない気持ちを全て汲み取り
温人の想いを実現させてあげられる香菜子は
温人にとってのもう一つの家族の一員です。
もしかしたら香菜子が親で温人は子どもなのかもしれません。
葛城の推理
葛城は梅木に「なぜ単独で行動した」と戒めます。
「日下部管理官に急いで行けと言われたので…」と口ごもる梅木。
葛城は捜査から外れることが目に見えているため時間がありません。
葛城は自分の推理を裏付けるため、実咲ちゃんのスマホの通信履歴を再度調べるよう鷲尾に頼みます。
葛城の動きに吉乃捜査一課長は「警察内部を疑ってるのか」と尋ねます。
「タブレットが奪われたのは鳴沢家にあるという情報が警察に伝わった直後です」
「日下部管理官が梅木1人にタブレットを取りに行かせたのが気になります」と話す葛城に
「目星は日下部か…」とつぶやく吉乃。
そして「正式に承諾が下りた。この捜査からお前を外す」と言います。
「上はむしろ鳴沢温人と繋がっていたお前を疑ってる。
これ以上関われば警察官を辞めることになる。本部へ戻れ。
お前はうちにとって必要な人間だ」と
葛城のこの先のことまで心配して考えているかのような吉乃の言葉。
そして吉乃は「気持ちのいいもんじゃねぇな。家族を疑うってのは」と言います。
同じ組織の仲間も家族と言える存在です。
すべての真相をお話します
犯人は東堂を縛りスタンガンで気絶させこの場を立ち去るよう温人に要求しました。
犯人が伝えた場所に未知留を探しに行く三輪と温人。
ビデオ通話で犯人と会話しながら救出場所へ向かった先には
『探さないで下さい』と書かれた紙がありました。
「私と同じでしたか」「私は東堂亜希」
「5年前の誘拐事件は心春が仕掛けた狂言誘拐でした」
「目的はパパの気持ちを取り戻すこと」
「当時東堂は不倫をしていました。その相手は未知留さんです」
「私の家族は未知留さんに壊されました。
妊娠中なためすべてを話しカギを外しました。
どうするかは彼女に任せたのです」
「東堂には罰を与えます」
一方的に犯人は話を終え通話を切りました。
縛られている未知留に近づいてきたのは吉乃捜査一課長でした。
「ご主人には証言者になってもらいます。
さっきの話を信じた鳴沢さんの供述により全て捜査は幕引きです」
亜希のふりをして温人と会話していたのは吉乃捜査一課長でした。
吉乃は被せていた東堂のビニール袋を取り、東堂を睨みつけます。
信じられない相手との対峙。
「心春ちゃんはどこですか?」
「心春ちゃんはどこだ!」
怒鳴る東堂を吉乃は「終わりなんだよ!」と蹴り飛ばし、カッターナイフを手に未知留に近づきます。
吉乃は東堂を、未知留をどうするつもりなのでしょう。
真犯人・吉乃
温人は三輪と別行動を取り、葛城とともに吉乃のいるところへ向かっていました。
温人・東堂・三輪の3台のスマホを駆使しながら
犯人に告げられた場所へは三輪が向かいビデオ通話の画像を温人へ送り
温人は東堂と未知留が監禁されている場所へ向かったのです。
葛城は吉乃を”誘拐・監禁致傷”の現行犯として逮捕します。
吉乃は「いつ気づいた?俺だって」と葛城に尋ねます。
一昨日、葛城が実咲ちゃんのノートパソコンとタブレットが見つかっていないことを話した時に
吉乃がタブレットにしか反応しなかったこと
梅木が1人でタブレット回収に鳴沢家に行ったことも知っている
実咲ちゃんの携帯には吉乃との通話記録があり改ざんされていたこと
吉乃が犯人だと確信した葛城は日下部管理官に了解を得て
B班を立ち上げ犯人逮捕と人質救出の作戦を実行しました。
足の結束バンドを切り離された瞬間、東堂は部屋から出ていく吉乃に身体ごとぶつかっていき
「心春は!おい!!心春はどこなんだ!心春を返せ!!」と叫びます。
葛城は必死に東堂を押さえつけ「心春さんの行方は最優先で聞く」と言い泣きじゃくる東堂を抱きとめます。
信用していた自分の上司、それも部下思いの上司
何かと自分のことも心配してくれていた尊敬していた上司の犯行。
真犯人が吉乃であるという衝撃は東堂にとっても葛城にとっても同じです。
東堂も葛城も耐えられない事実に泣くことしかできません。
子どものように大声を上げて泣く東堂の姿は辛くて不憫です。
しかしながら東堂のおこした誘拐という犯罪は罪深く卑劣なもの
だけれどもそこに至る行動や感情には理解できる部分もたくさんあって
失ってしまった家族の 当時は見えなくても今やっと見えてきたものや
後から知るそれぞれの想いなど
わかりやすく目に見えるものばかりでないもの
失って初めて知るものの大切さなど
何かがちょっと違えばここまでにならなかったのかもと
いろんな考えがぐるぐるめぐってしまいました。
ドラマ・マイファミリー
このドラマは、「サスペンス」「ミステリー」という枠組みのものではない。
誘拐事件に巻き込まれることで浮き彫りになる様々な感情や人間模様を描いていく、“ファミリー”エンターテインメントである。
これは『マイファミリー』公式サイトに書かれているドラマの紹介文です。
当初ドラマが始まったときには1つの誘拐事件で最後までストーリーが進むのかと思っていました。
ですが主人公の鳴沢夫婦の娘・友果の誘拐事件は3話で一旦解決しその後はどうなるのかと思いきや
383日後の温人の「なんでこうなるんだよ!」につながり
心春ちゃんの誘拐事件から考えると5年以上の時間経過を描いたドラマでした。
誘拐事件をベースにしていながらも、あくまで描いていくのは家族でした。
仕事で家庭を顧みない温人、インスタで幸せを装った写真をあげて仮面夫婦を隠している未知留
父親がコメンテーターとして話す嘘くさい内容に呆れる娘
そんな鳴沢家が誘拐事件をきっかけに
家族の在り方やそれぞれに向き合う時間を作り、互いをいたわりながら絆を深めていきました。
家族に協力する親友たちがいました。
離れていても一旦全員集合で集まれば、共に過ごしたあの時と何ら変わらない関係があり
仕事環境などそれぞれが置かれている状況に違いはあれど
考え方や性質などは互いに手に取ように理解できる
窮地に立たされている親友のために、自分へのリスクを顧みずに
何よりも信頼出来て誰よりも分かり合える仲間のために行動する
家族だけではどうにもできないことも仲間の協力で立ち向かうことができる
友果を救ったのは温人だけではないし、未知留を助けたのも温人だけではない
未知留を助けに行ったとき、温人の手には東堂の携帯がありました。
三輪の協力無くしては未知留を助けることはできませんでした。
自分のことだけでなく誰かのために動ける仲間がいたからこそ
信じるもののために全力で挑む仲間がいたから
助けることができたのだと思います。
時に利用しようと企む会社もありました。
窮地に立たされていたハルカナを有利な条件で傘下に入れたNEXホールディング
友果誘拐事件で一躍注目を浴び、多くのユーザーからの課金によって
会社としてのピンチを切り抜けることができた。
ハルカナ自体も娘を助け出した社長というイメージを利用したことがないとは言えないと思います。
様々な立場の人間が誘拐事件によって、その人生を一瞬にして劇的に変えられてしまう。
しかし、事件に巻き込まれたからこそ見えてくる、大切なものもある。
幼いと思っていた娘たちの行動が大人を動かすことがありました。
「かっこいいパパがみたい」と優月に勇気づけられた三輪
怖い思いをして心にトラウマを抱えた友果が「全然平気」と笑顔で協力してくれた温人
父と母が離婚しないように写真を撮り吉乃に「もう会わないで」と必死に頼む心春
突然いなくなってしまった心春を心配し吉乃に会いに行った実咲
“自分にとって一番大切な何か”のために
それが家族でなくても大切なものを守るために
「何があっても信じる」と言った温人の母のように
信じたものの・人のために信じた道を進む
いろんな感想があると思いますが私が感じた『マイファミリー』は
それぞれが大切なものを見つけて生きていくドラマだと思いました。
物語の進展を追いながら見たリアルタイムでしたが
全ての理由が分かったうえで見るドラマも大きく感想が違うだろうと思います。
あの時のあの人の行動の発言の理由など、見えないものに込めた思いを
もう一度確かめたいと思います。
まとめ
わかりやすくまとめると
- 「マイファミリー」はTBS日曜9時の新ドラマ。二宮和也・多部未華子が描く家族のかたち
- 鳴沢家の一人娘・友果が誘拐事件が1~3話。これが壮大な伏線の予感
- 警察は4年前の誘拐事件との共通点が多いことに気づく。その他、考察・伏線を一覧にまとめた
たった二人で娘を取り返すべく戦うノンストップファミリーエンターテインメント。
日曜日の夜、家族揃って楽しむことができるドラマだと思います。

\ 思わず2回以上見返してしまいました!見逃しはParaviで! /
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※本ページの情報は2022年7月時点のものです。最新の配信状況はParaviサイトにてご確認ください。