2022年プロ野球パリーグで、序盤戦好調の福岡ソフトバンクホークス。とりわけチーム防御率が1.89(16日現在)と両リーグNo1で、投手陣の安定感が際立っています。
そのホークス盤石投手陣の代表格といえるのが、セットアッパーのリバン・モイネロ投手。「モイネロはなぜ打てない?」。剛速球と〝魔球カーブ〟の投げ方に秘密があるのか?「絶望型投手モイネロ」のすごさに迫りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディア)

モイネロをなぜ打てない?
17年、育成契約でキューバから来日してホークスに入団。わずか1カ月で支配下登録され、以来ブルペン陣の要として活躍し、数年前からは「不動の8回セットアッパー」として鉄壁の投球を見せているモイネロ投手。
得点リードで迎えた8回、球場内に「ピッチャー、モイネロ」がコールされると、ホークスファンはニンマリ。逆に敵ファンやベンチには絶望ムードが漂うとも言われます。
一体なぜモイネロ投手を相手打者は打てないのか。投げ方や直球、カーブなどの球種にその秘密があるのか、探ってみました。

魔球との声
モイネロ投手は左のオーバーハンドのピッチャー。球種は最速158kmもの剛速球フォーシームが柱で、変化球は大きなカーブ、チェンジアップ、スライダーが武器です。
とりわけこのカーブは「魔球」との声もあるほどのキレ味。後ほど動画をご紹介しますが、腕の振り、リリースポイントがほぼ直球と同じで、120~130km台のドロンとした縦に落ちる軌道でストライクゾーンに来ます。
打者たちは「速球に押されまい」と常に150km台のフォーシームに狙いを定めていますので、意表を突く大きなカーブには手が出ず、見送ると審判が「ストライク!」。それなら、とこのカーブを待ち構えていると、今度は158kmの剛速球でズバンとストライクをとられてしまい、翻弄されるがまま三振してしまうパターンが通例です。

具体的な成績・数字
では具体的な成績でモイネロ投手の凄さを見てみましょう。
◆プロ1軍通算(21年まで)
・226登板、15勝8敗11セーブ、114ホールド、298奪三振、防御率2.29、WHIP1.08
◆今季成績(4月16日現在)
・7登板、ホールド4、セーブ1、15奪三振、奪三振率19.29、防御率1.29、WHIP0.57

◆タイトル・記録
・20年最優秀中継ぎ投手
・3者連続3球三振(史上18人目、パ・リーグ7人目)
・日本シリーズ通算ホールド:7 (歴代1位タイ)
・20年日本シリーズ(対巨人)で第1・3・4戦の8回に登板し、無安打無失点8奪三振

なぜ打てない!?SNSの反応




出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/ddd9d89f569e356b15f2098b3a8142ef8dd2ff1d
カーブの投げ方は?動画で観察
14日のロッテ戦でもモイネロ投手は圧巻投球。2者連続空振り三振、最後の打者は3球(しかも相手を試すかのように全部チェンジアップ)で右飛に仕留め、帽子をとってゆっくりと余裕でベンチに戻っていきました。
「なぜ打てないの?」か、魔球カーブなどのその投げ方を動画でご覧ください。

まとめ
わかりやすくまとめると
- ホークスの「8回男」モイネロが今季も鉄壁投球。安定投手陣の中核
- 奪三振率19超え。158km剛速球&魔球カーブなどで打者の目線翻弄
- 投げ方同じで全く打てず。モイネロ登場で相手チームには絶望感漂う