プロ野球・北海道日本ハムファイターズの吉田輝星投手が、今シーズンは救援陣として存在感を発揮しています。短いイニングながら毎試合しっかり抑える仕事ぶりです。
鍵となっているボールは本人こだわりのストレート。球速はさほどではないものの、キレがあり打者が打ちにくいと評されます。吉田輝星投手のストレートの回転数はどれくらい?「火の玉ストレート」藤川球児さんと比べるとどう違うのかなどを調べてみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディア)

吉田輝星の回転数は?
秋田県出身21歳の本格派右腕。高卒ドラフト1位指名で日ハムに入団して4年目のシーズンを迎えた吉田輝星選手が、「BIGBOSS」新庄監督のもとで今季はブルペン陣の一角をしっかり支える活躍を見せています。
5月13日までで15試合登板、20.2投球回、防御率2.61、WHIP0.77と安定したピッチング。とりわけ本人もこだわっているストレートの伸びがよく、打者を翻弄する「鍵の球種」になっているとされます。
球速はプロ入り後では最速152kmと、他の投手と比べ抜きん出て速いわけではありませんが、解説者らによれば「〝おじぎ〟しない質が良い球筋」だといいます。

やや古いデータですが、高卒直後に報じられたところでは、吉田投手の直球回転数は2125rpm。プロ野球投手の平均値は2200rpm程度とされますので、際立って回転数が多いわけではないものの、打者から見ると手元で「浮き上がる」ように感じるため、アジャストが難しいとされます。
なぜ吉田投手のストレートはそうした特徴があるのか、それを探る前に他の「超一流投手」たちのボールの回転数などを次項で比較してみましょう。
その他ピッチャーの回転数まとめ
近年、測定システムの進化で回転数が注目されるようになった投手のボール。一般には回転数が多いほど「良いボール」「打たれない」と言われます。ではいわゆる一流ピッチャー達はどのくらいの回転数なのか、報道から拾ってみました。
◆藤川球児
・最速156㎞
・回転数2700rpm前後
◆上原浩治
・平均球速145㎞
・回転数2400rpm前後
◆ダルビッシュ有
・平均球速152㎞
・回転数2600rpm前後
◆大谷翔平
・最速165㎞
・回転数2400rpm前後
◆田中将大
・平均球速151㎞
・回転数2200rpm前後

吉田輝星のノビるストレートの秘密
ライバルの強打者・清原和博氏から「火の玉」と命名され、手元でホップする剛速球として代名詞にもなった藤川球児氏のストレート。回転数は2700もあったそうですが、それに比べると吉田輝星投手の回転数は少ないようです。なぜ同じように伸びがよく打ちにくいのでしょうか。
縦と横の変化量が…
データ会社の分析によれば、吉田投手の直球は「ホップ成分が群を抜いている」といいます。投手のボールは、リリースして約18m先の捕手までの距離を進む中で重力のため次第に落下します。一般人が投げた場合はリリースポイントから縦に53cm落ちるとされます。
プロ投手の場合、球に強いバックスピンをかけるため揚力が生じ、平均44cm程しか落ちません。さらに吉田投手の場合はそれが35cmと、ボール一個分落ちが少ないそうです。

打者は通常、球の落ち具合を予測して打席でスイングしますが、このように「ホップ成分」が多いと予測がしづらく、当てにくいというわけです。
「師匠」はあの藤川球児
吉田投手のキレある直球を生んでいる背景には、「藤川球児師匠」の存在もあるようです。今年の春季キャンプで、新庄監督の計らいにより吉田投手へ特別個人コーチングを行った藤川氏。
質の良い直球の投げ方、フォームのコツなどを伝授され「師弟関係」はその後も継続。シーズン中の今も、吉田投手は「球離れや角度はこれでいいですか?」と動画を送ってアドバイスを請うているそうです。

藤川氏の指導もあり、吉田投手のストレートは手首を立てて無駄のないフォームで角度と球筋よく投じられるため、回転数の割には落ち幅が少なく「ノビのあるボール」になっているといえそうです。
吉田輝星最新SNSの評価まとめ




出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/a7b9e9d0e76012dc260029a1cc9f3807a54509fd/comments
まとめ
わかりやすくまとめると
- 日ハムの吉田輝星が救援として存在感。15登板で防御率2点台と安定
- 回転数は平均的だがキレとノビある直球が鍵に。変化量少さ際立つ
- 「火の玉」藤川球児指導で覚醒。フォーム良く糸引くような球筋に