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リュージュとボブスレーとスケルトンの違いを分かりやすく解説

北京五輪で実施される3種のソリ競技、日本ではあまり知られていませんが、ボブスレーは、前回下町ボブスレーとジャマイカチームで随分話題となりました。

過去のオリンピックでの最高成績が、リュージュ 2人乗りの4位(1972年札幌)、ボブスレーが、4人乗り種目の12位(1972年札幌)、男子スケルトンが8位(2002年ソルトレイク)という日本ですが、今回はどうなのでしょう?
まず、競技の内容、特徴を知りましょう。

リュージュとボブスレーとスケルトンの違いを分かりやすく解説してゆきます。

下町ボブスレーが3度目の五輪挑戦に向けてイタリア代表にアタックしているそうよ!

リュージュとボブスレーとスケルトンの違い

ソリを使ったスライディング3競技リュージュとボブスレーとスケルトンの違いを一言でいうなら
リュージュ…簡易なソリに1人または2人が仰向けに頭を後方にして乗ってコースを滑走、タイムを競う。
ボブスレー…箱形ソリに2人または4人が乗って氷のコースを滑走し、タイムを競う。「氷上のF1」と呼ばれ、F1車体メーカーが製作に加わることもあるソリの性能が結果に大きく影響する。
スケルトン…骨格だけの極めて簡易なソリに1人がうつ伏せに頭を前方に乗ってコースを滑走、タイムを競う。
となります。


詳しく見てゆきましょう。

リュージュ

1964年インスブルック五輪で正式競技となったリュージュは、仰向けで頭を進行方向後方にして、そりに乗って滑走します。最近はソリのシャーレ(選手が寝る部分)は強化プラスチック製、刃に当たる滑走部のシーネが鉄製となっています。
男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗りと、チームリレーの4種目があります。ボブスレー、スケルトンより最高速度が速く練習中の死亡事故も起こっており、最も危険とされています。

ボブスレー

3つの種目の中では、日本で一番知られているのではと思います。
ボブスレーは強化プラスチック製のそりで氷を張ったコースを滑り、タイムを競います。最高時速が140キロ前後に達し、また流線型をしたソリを、車体メーカーフェラーリやBMWなどの自動車メーカーが開発に加わることもあり、「氷上のF1」と呼ばれます。
第1回冬季五輪から採用されており、男子2人乗り、4人乗りと女子2人乗りがあり、2022年北京冬季五輪では女子1人乗りも初めて採用されます。

総重量が決められており、4人乗りは選手を含めて重さ630キロまで、2人乗りは男子が390キロ、女子が325キロと規定されています。
スタート時にそりを押して加速させる「ブレーカー」と、最前部に乗りハンドルでそりを操作する「パイロット」が役割を分担しており、脚力のいる「ブレーカー」は陸上競技出身者が転向して務めるケースも多いようです。

スケルトン

長さ1メートル前後の一人乗りのそりはランナー(滑走部)や車台を中心としたシンプルな構造となっています。頭を進行方向に選手がうつ伏せの姿勢で時速130km前後で、滑走します。

第2回大会から採用されましたが、危険性が指摘され、長らく中断していました。ヘルメットやプロテクターなど防具の着用が義務化されたことで、安全性が向上し、2002年以降採用されています。

日本の競技人口は、2014年で、日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟に選手登録しているのは60人とありました。

現時点で、国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)のアスリートリストからスケルトン競技の選手を抽出すると、世界で1,214名、うち登録日本選手は7名で、ボブスレーは、世界で830名、うち登録日本選手は25名でした。リュージュはIBSFとは別組織で、ILFで、HPでは登録日本選手は3名でした。世界の登録者数は、簡単には表示されませんでした。

全体として、競技人口は決して多くはなく、特に日本は少ないようです。

五輪種目で注目ポイントは?

北京五輪のそり競技種目の注目ポイントを見ておきましょう。

リュージュとボブスレーとスケルトンのそり競技3種目とも、ドイツが圧倒的な強さを毎回見せています。

例えば、前回の平昌五輪では、
リュージュでは、ダブルス金メダル、チーム金、女子シングルスで金、男子シングルスで、銅と他を圧倒しています。
ボブスレーにおいても、女子2人乗りで金、男子2人乗りで金、男子4人乗りで金・銀で、
スケルトンでは、女子は銀であったものの、男子で、開催国韓国のユン・ソンビンが金となり、唯一メダル逃しました。

リュージュ

男子

フェリックス・ロッホ(ドイツ)オリンピックで3度の金メダル、2021年の世界選手権では1人乗りで2位
ダビット・グライルシャー(オーストリア)平昌五輪で金メダル、2021年の世界選手権では男子1人乗りとスプリントで3位入賞。

女子1人乗り

ナタリー・ガイゼンベルガー(ドイツ)2018年オリンピックチャンピオン
ユリア・タウビッツ(ドイツ)2021年世界選手権の女子1人乗りおよび女子スプリントのチャンピオン)

ボブスレー

4人乗りで、2021年の世界選手権で、2位のラトビアよりも0.79秒速い3分35秒02という驚異的なタイムで金メダルを獲得したドイツが優勝候補の1番手です。

女子2人乗り

ケイリー・ハンフリーズ、ロロ・ジョーンズ(米国)2021年の世界選手権で優勝。
男子2人乗り 世界選手権7連覇という記録をもつフランチェスコ・フリードリヒ(ドイツ)を擁するドイツペアが有力

女子1人乗り

北京五輪で初めて実施されます。
ケイリー・ハンフリーズ(米国)2021年の世界選手権チャンピオン
ステファニー・シュナイダー(ドイツ)2021年の世界選手権銀メダル
などが、初代女王を争います。

スケルトン

金銀メダル数の多い米国がメダルランキングの1位となっています

男子

クリストファー・グロテア(ドイツ)2年連続世界選手権チャンピオン
過去3回の五輪では開催国の選手だったので、中国選手が絡むか注目されます。

女子

ジャクリーン・レーリング(ドイツ)2021年の世界選手権で2位
ティナ・ヘルマン(ドイツ)2021年の世界選手権で4度目となる優勝

やはり北京大会でもドイツ勢が強そうです。
特に、スケルトンで開催国中国がどう出るかが楽しみです。

日本は平昌五輪での出場は、スケルトンのみ、北京も現段階では、3種目の代表内定者は発表されていません。
ランキングで、出場資格が決まりますので、例えば、世界を転戦中のスケルトンの木下凜選手がどうなるかというところです。

札幌五輪をもう一度やるしか強化策はあらへんの?

まとめ

わかりやすくまとめると

    • リュージュとボブスレーとスケルトンの主たる違いは、競技にソリの性能が競技に占める割合と、選手の競技姿勢にある
    • ソリ競技は競技人口が少なく、さらに日本では、公式施設も休止しており、よりマイナーな競技となっている
    • 全般に、ドイツが強く、スケルトンでは、前回開催国韓国の男子が金メダルを取ったので、今回中国はどうか
開催国は頑張るからな!

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