2022年6月27日に関東甲信、東海、九州南部の梅雨明けが発表され、平年より22日も早い梅雨明けとなりました。
そして記録的な暑さがやって来たかと思えば、一転して、各地で大雨となり、早すぎる梅雨明けで、懸念していた通りの戻り梅雨となったようです。
戻り梅雨とは定義は?過去にもあったかを調べてみました。
早すぎる梅雨明け、短すぎる梅雨と関係あるのでしょうか?

戻り梅雨とは定義は?
まず、戻り梅雨とはどんな状態を意味するのか定義を見ておきましょう。
2022年6月27日に関東甲信などの梅雨明けが発表されました。
関東甲信については、統計を取り始めた昭和26年以降最も早く、平年より22日も早い梅雨明けとなりました。
戻り梅雨とは、「一度梅雨が明けたようになって何日も暑い乾いた晴天が続いたあとに,再び天気がぐずついてしまうこと」で、「返り梅雨」とも呼ばれています。
平年より早い梅雨明けは、太平洋高気圧の勢力が強まったことによりますが、その後、気温の低いオホーツク海高気圧が強まるなど、日本周辺を取り巻く高気圧の力関係に変化が起こると、太平洋高気圧の影響が弱くなり、日本付近には暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、暑さが弱まったり、雨が続いたりすることになります。
今回の戻り梅雨も太平洋高気圧の勢力が弱まり、停滞前線や上空に寒気を伴った低気圧の影響で、大気の状態が非常に不安定となった結果です。
戻り梅雨は過去にもあった?
2000年以降の関東甲信越の、梅雨入り、梅雨明けの日、期間を一覧にしました。
年 | 梅雨入り | 梅雨明け | 期間 |
---|---|---|---|
2001年 | 6月5日ごろ | 7月1日ごろ | 27 |
2002年 | 6月11日ごろ | 7月20日ごろ | 40 |
2003年 | 6月10日ごろ | 8月2日ごろ | 54 |
2004年 | 6月6日ごろ | 7月13日ごろ | 38 |
2005年 | 6月10日ごろ | 7月18日ごろ | 39 |
2006年 | 6月9日ごろ | 7月30日ごろ | 52 |
2007年 | 6月22日ごろ | 8月1日ごろ | 41 |
2008年 | 5月29日ごろ | 7月19日ごろ | 52 |
2009年 | 6月3日ごろ | 7月14日ごろ | 42 |
2010年 | 6月13日ごろ | 7月17日ごろ | 34 |
2011年 | 5月27日ごろ | 7月9日ごろ | 44 |
2012年 | 6月9日ごろ | 7月25日ごろ | 47 |
2013年 | 6月10日ごろ | 7月6日ごろ | 27 |
2014年 | 6月5日ごろ | 7月21日ごろ | 47 |
2015年 | 6月3日ごろ | 7月10日ごろ | 38 |
2016年 | 6月5日ごろ | 7月29日ごろ | 54 |
2017年 | 6月7日ごろ | 7月6日ごろ | 30 |
2018年 | 6月6日ごろ | 6月29日ごろ | 24 |
2019年 | 6月7日ごろ | 7月24日ごろ | 48 |
2020年 | 6月11日ごろ | 8月1日ごろ | 49 |
2021年 | 6月14日ごろ | 7月16日ごろ | 33 |
2022年 | 6月6日ごろ | 6月27日ごろ | 22 |
平年では、梅雨入りは、6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろで、期間は42日間となっています。確かに2022年は、梅雨明けが早く、梅雨の期間が22日間とこれまでで、最短となっています。
これに次ぐのが2018年の24日間、2001年、2013年の27日間となっています。
梅雨明けの早さで言ってもこの4年が特異です。
では、これらの年に、戻り梅雨はあったのでしょうか?
その当時の記事を見てみましょう。
2013年 気温の低いオホーツク海高気圧が強まり、相対的に太平洋高気圧が弱まったため
二つの高気圧の境目にある前線が関東甲信越付近に涼しさと雨をもたらし、戻り梅雨になっている状況です。
2018年6月29日、関東・甲信での梅雨明けから約1週間後の7月6日に西日本が豪雨に見舞われました。
太平洋高気圧の勢力が弱まるため日本海に延びる前線が南下し、東日本の太平洋側に停滞する見込みです。このため、関東地方は次第に天気が崩れ、各地で雨となる予想です。梅雨明けしたばかりの関東ですが、4日(水)から7日(土)にかけては戻り梅雨のような、ぐずついた天気となるでしょうとありました。
SNSがそれほど使われていなかったためか、2001年についての戻り梅雨の情報は見当たりませんでした。
以上からみますと。やはり、梅雨が短い、梅雨明けが早いと、戻り梅雨となるようです。

戻り梅雨に楽しむ青葉のリフレクション#滋賀 pic.twitter.com/alzFLrIFju
— のりしか@鹿の国のフォトグラファー📸 (@norishika135) July 16, 2022
戻り梅雨2022SNSの反応


(春 夏 秋 冬)
訂正: 日本は六季の国。
(春 梅雨 夏 秋 秋梅雨 冬)
訂正: 日本は十季の国。
(春 梅雨 夏プレビュー 戻り梅雨 夏本番 秋梅雨 夏復活 秋梅雨戻り 秋 冬)
やはり外国人には難しい…


いったい日本の上空はどうなっているんですかね?
解説ではわかっていても、何か納得できない今日この頃。
まとめ
わかりやすくまとめると
- 戻り梅雨とは一度梅雨明けが宣言されて、何日も暑い晴天が続いたあと,再び天気がぐずついてしまうこと
- 梅雨明けが早く、期間が短かった2008年、2013年にも戻り梅雨があった
- 一旦強まった太平洋高気圧の勢力が、オホーツク海高気圧など他の高気圧との力関係が変化することで、太平洋高気圧の影響が弱くなることで戻り梅雨が生じる

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