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オンラインカジノで全部使った返還義務なしは本当か嘘か?事件は単純じゃない

山口県阿武町で、誤って、臨時特別給付金計4630万円を男性に振り込んだ事件、簡単には解決せず波紋が広がっています。

オンラインカジノで全部使いきってしまえば、誤給付金の返還義務なしというのは本当でしょうか?

事件は単純じゃないようです。2018年の摂津市での誤給付事件は、どのように決着したかを含めて、解説してゆきましょう。

摂津市は3650万円の水道料金の徴収ミス事件を最近起こしてるで!

オンラインカジノで全部使った返還義務なしは本当か嘘か?

オンラインカジノで全部使ったら、返還義務なくなるって本当なのか確認してゆきましょう?

誤給付事件経緯

4月8日 山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金計4630万円を誤って町内の男性(24)に振り込んだ。
同日、ミスに気づき、町は、事情を説明し、返還を要請した。
4月15日 近日中に返金手続きを行うと連絡。
4月21日 町職員に「お金は動かした。もう戻せない。罪は償う。」と返還を拒否。
5月12日 阿武町不当利得の返還を求めて、提訴した。
5月16日 代理人弁護士、会見で、「使い切ったため、返還は難しい」と話す。
5月17日 金は海外のインターネットカジノ数社で、全部使ったと説明していることが明らかに。

男性(24)は、町の空き家バンク制度を利用し、1年半前に町内に移住してきたということです。
現在連絡はとれるものの、4月下旬に、事件で迷惑をかけると、勤務先を退職しています。

誤給付は過去にも

2018年に、摂津市で市職員のミスで1500万円も多く還付金を給付した事例がありました。経緯を見ておきましょう。
2018年4月 男性市民の住民税額を決めるため職員が“株式等譲渡所得割額控除額”の入力の際、約166万円のところを、約1668万円と入力し、2018年7月に男性の口座に本来の額より1502万円多く還付した。
2019年10月に大阪府の指摘で発覚するも、60代の年金生活者の男性は、「借金返済等に充てて使い切ってしまったので返還できない」と説明した。
市が返還要求の民事訴訟を提訴
2021年10月13日 大阪地裁は、「本来の還付額を大きく上回る約1500万円を受け取る法律上の原因はないことは認識していたとし、「(受領には)悪意があった」と認定し、全額の返還を命じた。被告は原告(摂津市)に過還付金約1500万円と利息を支払うようにという主旨の判決が言い渡され、その後控訴されませんでした。
相手方からの返還に必要な手続きを進めるとのことでしたが、実際に返還されたかどうかの情報はありません。

法律上は?

今回のケースは、1世帯10万円の給付金ですので、これが誤りだと気づかなかったとの説明は難しく、「(受領には)悪意があった」と判断される可能性が高いと考えられます。
この場合、支払い義務が生じます。

ただ、阿武町が不当利得の返還訴訟で勝訴しても、強制執行で男性に全く財産がなければ、回収できないで終わってしまう可能性があります。

報道によれば、空き家バンク制度を利用した住居で、借家の可能性が高く、口座にはほとんど残金がないようですので、回収はかなりむずかしいように思えます。

警察には任意出頭して事情を説明しているようですが、刑事責任を追及されれば、誤った振込みがあることを知った受取人が、給付金を銀行の窓口で引き出したり他の口座に送金したりした場合は、詐欺罪や窃盗罪、電子計算機使用詐欺罪に問われる可能性があります。

もし自分が過大給付受けたらどうするのが最適かを考えてみた

返還しない場合、今回の男性のように、名前が公になり、仕事を辞めるなど今後の人生に大きな不利益が降りかかります。
まともに、考えるなら、正直に申し立てて即座に返還すれば、感謝されることはあっても、謗られることはありません。
その他の場合を以下で考えてみましょう。

給付金の受領に客観的に見て悪意がないと主張できる場合

生活費や借金返済に使いきってしまった場合は、“現存利益”があるとして、返還を求められますが、遊興費やギャンブルなどの無益な支出で使い切った場合、返還する義務はありません。
現存利益:受けた利益が本来必要な生活費や借金返済等に形を変えて明らかに残っている

給付金が誤給付と知りながら受領し、悪意があるとみなされる場合

宝くじや、サッカーくじなど、利益を得ても、税金がかからないギャンブルに、運をかけてみる。もし、元資金以上の賞金が得られれば、そのなかから返還できることもありうる。

自然豊かな阿武町に定住して平穏に暮らすのを望んでいたかも知れんのに、偶然が人生狂わせてしもた

誤給付事件に関するSNSの反応

「ギャンブルに費やして手元に現金は無い。」と言い張るのは所得隠しなどで昔からよくある手口ですよね。
引用:https://twitter.com/allthatjazz0229/status/1526515098353045504
逃げ切れたとして、人生全体をカバーできる金額では無いですから、割に合わない気もします。
引用:https://twitter.com/rikishi_chau_wa/status/1526455134100017152
しかし、4630万円の件、オンラインカジノに使ったというのがよく考えたなあ。本当に使ったか追跡困難で、しかも遊興費への使用は返還義務が生じないから、カジノで使ったと主張し続けてしまえば短い懲役で逃げ切れる可能性が……(金の隠し方が問題になるけど)
引用:https://twitter.com/dragoner_JP/status/1526453697592832001
4600万円の不当利得、僕ならどうするか考えたけど、二通りあるな。隠すパターンなら、暗号資産→オンラインカジノ→海外取引所→ハードウェアウォレット。使うパターンなら、不当利得であると気づく前に全額を最大レバレッジでFX→利益出れば4600万円は返還、全部なくなれば返還義務なし。
引用:https://twitter.com/sagra_k/status/1526495902252544000

まとめ

わかりやすくまとめると

  • 誤給付と知りながら、オンラインカジノで全部使ったと考えられるので、返還義務なしとは言えない
  • 男性は、摂津市誤給付事件を誤解して、誤給付と知っていても、遊興費やギャンブルなどの無益な支出で使い切った場合には返還義務はないと考えた節がある
  • 過大給付受けた場合は、素直に申し出て返還するのが当然だが、一か八か宝くじやサッカーくじに運をかけてみる選択肢がないとはいえない
まだ若いんだから、誠意を見せて、さっさと決着つけて前に進んだほうがええんと違う

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