春夏の高校野球甲子園大会を主催する日本高野連は、「夏の甲子園」全国高校野球選手権大会について、一日の試合数を二部制にするといった新たな暑さ対策の検討を始めました。
この「甲子園二部制」とはどういうものなのか。その他にはどんなアイデアがあり、いつから導入されるのでしょうか。メリット・デメリットと併せて情報をまとめました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

甲子園二部制とは
8月6日から始まる第104回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)。このほど大阪市でその運営委員会が開かれ、その中で「全国選手権で将来的に、新しい暑さ対策を検討する」ことが決められました。
具体的なその一案が「甲子園二部制」というわけですが、一体どういうもので、現在とどう違うのか。いつから開始されメリット・デメリットは何なのか、整理して考えてみました。

夏の甲子園 暑さ対策で朝夕2部制を含め検討へ #nhk_news https://t.co/TLDJTEJMhv
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概要
◆日本高野連の発表概要
・夏の全国高校野球の新たな暑さ対策を検討
・一例として、試合を朝と夕方に分けて行う2部制の導入
・試合を行う時間や1日の試合数、場所なども検討課題か
これまで夏の甲子園では「休養日を増やす」「給水タイム」といった対策が講じられてきましたが、さらに「選手と観客が安全に競技、観戦できることを最優先にする」ため、さまざまな方法を検討するそうです。
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— デイリースポーツ (@Daily_Online) July 27, 2022
デメリット・懸念点
これまで夏の甲子園大会では一日最大4試合の「4部制」が行われてきました。しかし近年は真夏の甲子園ではお昼前後には40℃近い猛暑になることが多くなり、屋外球場でもあることから選手と観客の熱中症に懸念が広がっています。
このため、例えばまだ気温が低めの朝8時30分からと、夕方で日も陰る16時ごろからの一日2試合にすれば暑さをやや回避できるのでは、というアイデアです。

ただこの方式のデメリットや懸念としては以下の点が挙げられそうです。
・抽選次第で、前日夜の試合だった高校が翌日の朝一も連続ゲームになる可能性もあり、生徒たちに負担になる。
・一日2試合しかできないので、全体の試合日程が長くなってしまう。
・日程長期化で、遠方の高校は滞在費・生活費がかさむ。
・長期化やナイターおよび早朝試合が増えることで、夏休み中の生徒の学業や学校活動に影響が出る。
・二部制の第二試合が延長戦になった場合、終了時刻が夜遅くになり、観客と生徒の帰宅に支障。
・夜遅い終了だと、高校生が深夜に街中を移動しなければならず、風紀的な問題も起きかねない。

【斎藤佑樹さんが始球式 夏の甲子園】https://t.co/Qis9Am1sXr
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 27, 2022
いつから導入か
暑さ対策として夏の高校野球大会で検討が始まった「甲子園二部制」。では採用するならいつからなのでしょうか。
高野連の検討はこれから本格化し「今は何も決まってない」(関係者)ということですので、開始時期も未定です。ただ暑さ対策は緊急課題であり、そんなに悠長に議論するはずはありませんので、早ければ来年の甲子園大会から導入される可能性もありそうです。

近江高校野球部甲子園出場おめでとう〜!⚾️✨
今日から吹奏楽部も
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両立して頑張ります!!!!⚾️✨
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甲子園二部制へのSNSの反応まとめ




出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/2208b1e5f9c0ee23c0d652eacb76a264f934979d/comments
まとめ
わかりやすくまとめると
- 夏の甲子園が新暑さ対策検討へ乗り出す。試合朝夕二部制が一つの案
- 現在の4部制のお昼前後はやめる案。ただ日程長期化、滞在費増が問題
- ナイターで夜遅い終了の懸念も。「ドーム開催」には反対論根強い?