
こんな近くにあった「地ビールの醸造所」
2015年11月、川口の老舗会社の新たな挑戦は始まった。
かつてサッポロビールの製造工場があった地、川口。
その地に、再び、そして新たな熱いビール文化を。
今回は、㈱アライの川口ブルワリーさんにお話を聞きました。
失われようとする、文化の復活
ー店を始めた経緯はどのような感じですか?
当社は酒卸や味噌問屋を昔からやっていたのですが、時代の流れから麦味噌は製造をやめていましたんですが、復活させたらすごく反響があったんですね。
それならば、地ビールも復活させたいという想いから始めました。
色々な方にかつてのサッポロビールに負けないくらいに頑張って、とよく言われます。
川口に醸造発酵の文化を根付かせて、それを発信して川口をもっと盛り上げていきたい、と考えています。
ーお店のご紹介をお願いします。
やはり醸造室がある、というのが大きな特徴です。
ビールを一度に作る量は、150ℓですから500~600杯分くらいの量ですね。
それを週に1~2回のペースで仕込んでいます。
もともとは日本酒の蔵に居た人が作っているのですが、そのような確かな作り手がいるのが大きいですね。
こちらのお店の醸造室は奥まった所にあるので、醸造室があるのにお店で気付いた方は、皆様驚かれますね。
地産地消。埼玉を、川口を、召し上がれ。
ー人気のメニューはなんですか?
4種のビールがお試しできる、飲み比べセットが人気ですね。
埼玉県産の小麦粉から出来ているピザも人気です。
ー埼玉県の産地の物を使うことにこだわっているのですか?
川口の麦味噌を使ったクリームチーズやルーに麦味噌を練りこんだカレー、先ほど人気メニューであげたピザも、今後埼玉県産の食材をもっと使ったものにしていきたいと考えています。
ー川口はどのような町だと感じていますか?
やはり、川口は便利で住みやすいですよね。人の顔が見えると言いますか、人との連帯感が心地良いですね。
ー店長さんのご趣味は何でしょうか?
食べること、呑むことが大好きです。音楽が好きで、ブラスバンドのクラリネットをやっています。クラシックをよく聞いています。
ー抱負などがあれば聞かせて下さい。
こちらを立ち上げてから、一年ちょっとして大分落ち着いてきましたので、これからさらに頑張ろうと考えています。
皆様には当店に来ることでビールの違った世界を知るきっかけになればと、思っています。
マルゲリータ680円(税抜)。ピザの具材もなるべく埼玉県産にこだわっていきたい、とのこと。焼き立ての熱い地元愛に火傷するなよ、ベイベー!
醸造のやり方をこっそり教えよう!(少しだけ)
※酒類の密造はいけません。
麦芽をぬるま湯でぐるぐると混ぜていると、糖分が出て来て、ちょうど甘い麦茶のような感じになります。
温度管理(67度)でビールの全てが決まってしまう大事な工程で、一度の違いで甘めにできたり、あっさりした味になってしまうのです。
それを苦味・香り・泡立ちに関係するホップ(植物って知ってました?)を入れて、ろ過してぐつぐつと煮立たせます。
すると、ホップの働きにより澄んだ麦汁になるので、酵母菌を投入。菌がパクパク糖を食べて、アルコールと炭酸ガスを発生させるのです。
そんな状態で二週間くらい寝かせます。これで若ビールができるのですが、さらに一ヶ月ほど熟成させ、やっといつも飲んでいる美味しいビールの出来上がり!
何気なく飲んでいたビールが、こんなに手間と時間をかけて醸造されているんですね。
なんと贅沢な飲み物なのでしょう!
「川口ブルワリーでは、全ての工程に人の手が入るので、細心の注意で製造しています。
日本の酒蔵にいた経験はありますが、こちらで造り始めて1年と3ヶ月なので、色々勉強しながら造っています。
安定した味を作り、ビール造りを身近な物にして、よりお客様に喜んでいただきたい。」と、製造の高坂さん。
酵母菌の「新生児室」。生き物なんですよ!美味しいビールを作る主役は。(もちろん造る職人さんも)
イベント開催のお知らせ!
あなたの知らない乳酸菌の世界を見てみよう!
川口ブルワリー
川口市幸町 2-2-16 フジマルシェビル103(MAP)
☎ 048-280-6130
ランチ・ディナー 11:30~22:00
(L.O.21:30、ドリンクL.O.21:30)
ランチ11:30~14:00
ランチ・ディナー 11:30~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
ランチ11:30~14:00
11:30~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
11:30~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:30)